あの花が咲いたのは、そこに種が落ちたからで ~ ASEEDONCLOUD/ Kigansai fleece vest

袖がないことから寒々しい印象を抱かれる方も時折いらっしゃいますが、ベストは秋冬に意外なほど重宝するものです。

おなかと背中(とくに腰)を冷やさないだけで体感はまるで変わりますし、袖がないがゆえに重ね着も容易。

あのふたりの少女たちも、きっと冬の森へ向かうときやそこでの生活に役立てていたことでしょう。


この上品なフリース生地は、一般的なポリエステルでなくウール製。

18.5マイクロン(Super100’s)のメリノウールをパイル組織に編み、両面を起毛させることでこの質感をつくりだしました。

軽く柔らかく暖かいだけでなく、見た目以上に伸縮性に富み、ストレスのない着心地となっています。

前の開きはボタンやファスナーではなく、ダッフルコートに使われるようなトグルで留めます。

単体で着るときのみならず、上着のインナーにしたときにも、ここが程よいアクセントとなってくれそうですね。

また、肩やポケットなどには、よく見ると判るくらいにひっそりと刺繍が入っています。

これは綿の葉をモティーフにしているとのこと。

『地理史』で知られる古代ローマの地理学者にして歴史家ストラボンによると、紀元前4世紀ごろセレウコスに使えていたギリシア人メガステネスはその著書『インド誌(Ta Ind1ka)』で、インドには羊毛の咲く木があると述べているそうです(なお、『インド誌』自体はすでに散逸し現存していません)。

こうしたヨーロッパ人の誤解は1000年以上にわたって解けることはなく、貿易によって木綿が流通しはじめた中世になっても、アジアなどには羊の入った実がなる植物Barometzなるものが存在すると云われていました。

なお、現在でも木綿を指すドイツ語”Baumwolle(木の羊毛)”に、その名残が見られます。

ポリエステルでなく羊の毛でつくられたフリースに、羊が生えると誤解されていた綿の刺繍を施し、それを羊飼いの子が着る、そんな羊三昧な物語の成就です。

可愛らしいデザインですが、男性が着ても違和感はなく、そのため男女サイズ共にご用意しました。

ほかほかと、羊気分で冬を迎えていきましょう。

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