(Åh) När Ni Tar Saken I Egna Händer ~ after dark/ Pullover Shirt “Stockholm”

蒸し暑い日が続きます。
とはいえもう暦の上では立秋、まだ肌では感じられずとも着実に秋の気配は忍び寄ってきているわけです。

ただ、それでもアパレル業界の慣習はこうだからと急ぎ足にニットやコートをというのも尚早に過ぎますし、まずはこんな秋色のシャツあたりから検討されてみては如何でしょうか。

after darkの定番プルオーバーシャツ”Stockholm”、今季マイナーチェンジが施されより完成度の高い一枚に仕上がっています。

今季はオーガニックコットンの糸を用いてしっかりと織られたチノクロスで仕立てられ、デザインはスウェーデン軍のシャツをベースにはしていますが、最終的にはまったく異なるものとして着地しています。

ワークシャツを彷彿される猫目ボタンや

脇のハンドウォーマーポケット、

内側のステッチに用いられているブランドカラーの赤

と、基本的には以前からのディテールを踏襲していますが、今回は全体的に少しゆったりしたサイジングとなったほか、裾脇のガセットが大きくなりました。

これにより一層軍モノの匂いが薄れ、独立したデザインシャツとしての要素が強められています。

厚みのあるしっかりとした生地ですので、シャツとしてのみならずちょっとしたアウターとしても使える汎用性が魅力的な一枚です。

今はともかく9月に入ればこうしたシャツと上着の中間のような服は重宝します。
来年の春まで様々な装いの構成要素として大活躍することでしょう。

オンラインストアはこちらです→ タン/アーミー


一部商品をお値下げしました

来年以降の商品構成見直しのため、本日よりレディースアイテムを中心に一部商品をお値下げしています。

もともとセール対象だった商品でもさらにお買い求めやすくなっているものもございます。

どれも各1~2点しか在庫のないものばかりですので、是非この機会をお見逃しなく!

セール対象商品一覧はこちら


夏季休暇について

一週間以上更新をサボってしまいました…

8月はもう少し入荷のペースが上がり、それに伴い更新ももっとできるはずですのでご、どうぞ期待くださいませ。

さて、そんな8月もいよいよ明日から。
店主もお盆は父の実家の方にお墓参りに行く予定でして、それつきまして下記期間は休業日と致します。

8/11(金)~ 8/13(日)

8/14からは通常営業に戻ります。
宜しくお願い致します


赤色エレジー ~ LUNGE/ Adagio

ようやっと梅雨も明け、さっそく明日明後日(7/22-23)は年に一度の仲町台グルメフェスタ。

町内の飲食店を中心としてグルメ屋台に注力した夏祭りで、毎年述べ2万人が訪れるとまで云われる仲町台最大のイベントの一つです。

当店は法的に飲食物を扱うことはできませんので、いつも通り営業致します。
どうぞお祭りのついでにでもお立ち寄りくださいませ。

さて、そんな夏真っ盛りの仲町台ですが、LUNGEからは少し早めの秋がやってきました。
とはいえ、色目を考えれば真夏にも相応しい気はします。

大好評の傑作ウォーキングシューズAdagio(アダージョ)。
今回入荷したのは当店初登場のブラックとレッド。そして女性用サイズのみアーミーグレーを補充しました。



ラテックスの一体成型インソールFEETALITYと

EVA高配合の肉厚ミッドソールが織りなすその圧倒的な履き心地は、当店でも多くのお客様を虜にしてきました。

一見ただフォームを削りだしただけのように見えるミッドソールですが、土踏まず部分は硬めの素材を用いており、過度な沈みこみを防ぎます。

これにより安定性を高めるだけでなく、歩行時のエネルギーのロスを抑え長時間の歩行をサポートしてくれます。

アッパーはスウェードでなくマイクロファイバー。

適度なコシを備えつつもしなやかで柔らかく、多少形状に悩みを持つ足でもやさしく包み込みます。

ドイツnora社製アウトソールは小石や砂利の詰まりにくい仕様となっています。

素材や構造、デザイン、生産背景、環境への配慮、すべてに於いて徹底的に突き詰められたゲルマン魂の結晶です。
当然のようにドイツ本国の自社工場にて作られているわけですが、

踵にはその工場を模した刺繍が、ひっそりと、しかし誇らしげに入れられています。

スニーカーにしては高額な部類に入るものの、その極上の快適性ゆえ、毎回あっという間にサイズ欠けを起こしてしまう靴です。
気になる方はどうぞお早めに。

オンラインストアはこちらです→
Adagio ブラック/ レッド
W-Adagio(レディース) ブラック/ アーミーグレー


二十四の瞳 ~ MASTER & Co./ UKブライドル24mmベルト

当店で一枚革のしっかりしたベルトと言えば開店当初からTANNER GOODSでして、実際お客様からのご支持もいただいていますが、そろそろ他の提案もあってはいいのではとも思っていました。

そんな中、MASTER&Co.の手掛けるこのベルトに、TANNER GOODSに匹敵する魅力を感じた次第です。

初春にご紹介したガチャベルトは彩り豊かなイタリア製のプエブロレザーを用いた軽快なものでした。
片やこのベルトは見た目も実体もより重厚な迫力に満ち溢れています。

素材はイギリスで鞣されたブライドルレザー。
本来はBridle=馬勒に使用されるべき革で、タンニンで鞣されたのち繊維に蝋を滲みこませられることで高い堅牢性を備えています。

厚みもあり、新品の状態ではかなり硬いのが特徴です。

使い込むほどに繊維がほどよくほぐれ、強度を保ったままある程度馴染んでいきます。

そんな革と呼応するかのように、金具には真鍮が採用されました。

これも年月を経るごとに黒ずみ、苦み走ったいい表情となることでしょう。

ベルトのつくり自体は比較的オーソドックスで、老若男女も時代もほぼ問いません。

ひっそりとしたデザイン的特徴のひとつが穴の数。

通常革のベルトは3または5個の通し穴が設けられていますが、このベルトは7個です。

また、剣先の余りが長いのも面白いところ。

永続的なスタイルの中にもこのブランドらしい仄かな遊び心が感じられます。

そんな品質と遊び心の絶妙なバランス感は、海外のファクトリーブランドやデザイナーズブランドとはまた違う魅力です。

いいベルトを探している、品質には妥協したくないが、ありきたりなものでは面白くなく、かといって華美なものはもっと好まない、そんな悩める諸氏に是非一度ご検討いただきたい逸品です。

オンライストアはこちらです


たったひとりでも闘うのさ ~ Olde Homesteader

是非一度見て欲しい、見ればわかるから、そう言ってサンプルを携え彼が当店を訪れた日は、たしか雨が降っていたと記憶しています。

その思いの丈は、到底短い時間で語り尽せるようなものではありませんでした。
70年前に作られたヴィンテージのトランクスとの出会いのこと。
トランクスの秘めたる可能性、そして未来のこと。
トランクス、トランクス、トランクス…

店主、たいした人生経験ではありませんが、それでもここまで何かに憑かれたかのようにトランクスについて語る人物と出会ったことはありません。

その愛と狂気の結晶たるトランクス。
ご覧ください。

ボクサーブリーフが男性用アンダーウェアの主流となって久しい現在に於いて、まさかのトランクス一型でこの世界に勝負を挑む奇跡の新進ブランド、Olde Homesteader(オールド・ホームステッダー)。

20年以上ボクサーブリーフ派としてのキャリア?を持つ店主が、サンプルを穿き、洗い、穿き、ぐぬぬと唸るばかりであった着用感は、素材、カッティング、縫製すべてが高次元だからこそ。

素材はすべて兵庫県西脇市で織られた、上質なシャツに使うようなレベルのものを採用しています。

オックスフォードはじめ複数種類用意していますが、中にはインディゴ染めなんてものも。

どれも肌触り柔らかく、妙な摩擦を感じさせません。
そして洗えば洗うほど生地がこなれ、より快適な質感へと育っていきます。

その素材を活かすべく、同じくシャツのような丁寧な縫製で仕立てられています。

前開き下の赤いカンヌキステッチがブランドのアイコン的意匠です。

裁断の妙か、たっぷりした生地使いながら、不思議と穿いていてもたつきなどはありません。
そしてお尻などに食い込むこともなく、一切の法に抵触せずいつでもどこでもまるで全裸でいるのような開放感を味わえます。

きわめて良質なウェストのゴムはしっかりフィットするのに痛くなることも蒸れることもなく、着用者に何も意識させることなくただ寄り添い続けることでしょう。

そうして愛情込めて作られたトランクス、一枚一枚オリジナルの箱に収められて世に送り出されます。

昔のシアーズのカタログに登場しそうな古めかしい筆致がそそります。
このおじさんの佇まいが何ともたまらないですね。

従来からのトランクス派の紳士諸氏は無論のこと、ボクサーブリーフ派の浮気相手としてもお薦めです。

下着はユニクロや無印なんだよね、という向きにもお試しいただきたい、きっとその先には美しい日々が待っていますよ。

オンラインストアはこちらです→
<トラディショナルオックスフォード> ブルーストライプ/ ピンクストライプ
<トラディショナルプレイド> レッドマルチタッターソール/ グリーンタータン
<オールドコバートシャンブレー> ブルー
<オールドインディゴ> ダークインディゴドット


水兵リーベ ぼくの船 ~ ROYAL NAVY/ SHORTS, MAN’S

実に蒸し暑いですね。

7月に入り夏本番が近づくにつれ、梅雨ながらも気温は30度を超す日も増えて参ります。

ショートパンツ派の皆様方に於かれましては、常時脛を出しっぱなしの時期に入ったのではないでしょうか。

ちょうどそんなタイミングで、当店では珍しくデッドストックの軍物が登場しました。

ロイヤルネイビー、すなわち英国海軍支給品の膝上丈ショーツです。

さすがイギリスと言うべきか、軍物らしからぬ上品な顔つきで、キナ臭さを感じさせないデザインとなっています。

フロントはフックとジップフライの構成で、2プリーツ入り。

ベルトループがない代わりに腰両脇にアジャスターが設けられ、ある程度サイズ感を調整することができます。

素材は紺はポリエステルと綿の混紡、ホワイトはポリエステルとビスコースの混紡で、丈夫で型崩れしにくく乾きやすいという利点を備えています。

今回代理店さんが現地で大量発掘してきた経緯もあり、価格もだいぶ抑えられました。

気軽に品よく夏を過ごすのに最適なこの一着、是非お試しください。

オンラインストアはこちらです→ ブルーワーキング(ネイビーブルー)/ ホワイト


ランドリーより愛をこめて ~ LIVRER

当店でお買い上げいただいたお客様からしばしば尋ねられること、それが「洗濯ってどうすればよい?」です。

洗濯表示を見ればほとんどが手洗いもしくはドライ推奨、リスクヘッジのためにそうせざるを得ないという事情はあれど、洗えるものなら極力家で洗いたいというのが率直なところでしょう。

恥ずかしながら店主、自身の服のケアについてはかなり無頓着な人間で、たいていのものはアタックやアクロンを投入し自宅で洗ってしまっていました。

ですので水を通せばどうなるかはある程度予測ができ、表示通りではないことをご納得いただいたうえで簡単なアドバイスをお伝えして参りました。

薬局で売っているようなものでも、今の洗剤は安くて優秀です。
店主自身も現状以上の期待をそこに求めていませんでした。

そんなある日、ふとしたご縁でこの洗剤を手に入れることになります。

仲町台と同じく都筑区で営まれるクリーニング店LIVRER(リブレ)さんのオリジナル洗剤です。

早速タオルやシャツ類を洗うのにこの洗剤を使ってみたところ…衝撃を受けました。

洗濯機から取り出したタオルの手触りがまるで違うのです。
柔軟剤は使っていないのに、まだ脱水が終わったばかりの洗濯物が滑らかで、柔らかくなっています。

干してもバリバリになることはなく、笑みのこぼれる肌触りがそこにはありました。

これは凄いものを手に入れてしまったぞという驚きとともに、洗濯好きおじさんを自称しながらもこの世界を知らずに過ごした己れの浅薄っぷりに苛立ちを覚えたほどです。

さて、この洗剤をプロデュースしているリブレさん、ただの町のクリーニング店ではありません。

シルク・ドゥ・ソレイユなどの超一流パフォーマー集団や国内外のビッグアーティスト(BルーノMーズやPールMッカートニー、などなど…!)の舞台衣装のケアも請け負う、凄腕の洗い師です。

ステージ衣装は様々な素材を用いて複雑なデザインで仕立てられた繊細なものであるうえ、公演でファンデーションや汗などで汚れるのに、クリーニングは夜間のうちに済ませて翌日午前に備えなくてはなりません。

そこで一般的に行われるドライクリーニングは、洗浄に用いる溶剤が揮発しきらずに衣類に付着していると低温火傷を引き起こすなど困った問題も抱えており、洗いのプロとして悩みどころが多かったそうです。

一方でオーガニックな素材を用いた既存の洗剤は、安全性は高くとも汚れがしっかり落ちない、仕上がりがよくない、など機能がじゅうぶんなレベルを満たしていない…

そんな現状を打破すべく、知人の研究者と共同開発を志し、数年の試行錯誤を経て完成したのがこの洗剤でした。

椰子油とアミノ酸、グリセリンで精製されており、汚れをしっかり落とすとともにアミノ酸が繊維を包むことで、良好な状態を保ちます。
肌触りのよさだけでなく、色落ちしにくく、また縮みも発生しづらいとうれしい点ばかり。

また、泡立ちの少なさも特徴のひとつ。
泡立ちが豊かだと感覚的に汚れがよく落ちるような気もしますが、実は泡がクッションになって洗浄力が損なわれてしまうそうです。

香りは全部で4種類、ベルガモット、青リンゴ、ビーチ(外国の海のイメージ)、フォレスト(森の香り)で、どれも上品に鼻をくすぐり、それでいて声高に主張しない淑やかさ。
洗っても洗っても匂いの取れない欧米製品の強い香料とはまったく違います。

今のところ店頭には各種のサンプルミニボトルがありますが、

現物も近日中に入荷予定となっています。
原材料費がかかってしまうため洗剤にしてはやや高額とはいえ、それも必ずやご納得のクオリティです。

…と、このままどんどん話が長くなってしまいそうですので、リブレ代表の茂木さんを当店にお招きし、直接ご説明していただきます!

7/8(土) 12:00~17:00

ご近所とはいえ本業がご多忙につき、在店時間は上記の5時間のみです。

是非この機会をお見逃しなく!

(後日追記)
オンラインストアでの購入も可能となりました!→こちらからどうぞ


Life Easy ~ HAVERSACK/ サテンイージーパンツ

先日沖縄はひと足早く梅雨明けしたそうですが、横浜はあと3週間くらいはこのジメジメとお付き合いが続きそうです。
そして例年通りならば海の日前後に灼熱の季節が到来します。

さて、そんな関東地方でもショートパンツ派はすでに脚を出し、蒸し暑さをしのいでいます。
健全な発想です。

ただ、短パンはちょっとね…という意見も少なくないのも事実。
単に脚を出したくない、そこまでカジュアルダウンできない、などその理由は様々です。
でも下半身はできるだけ涼しくしたい、そんな方にお薦めのパンツが入ってきています。

HAVERSACKのこのイージーパンツは、繊細な光沢を湛えた薄手のコットンサテンで仕立てられ、気品溢れる表情と涼しさ、気楽さを両立させています。

イージーパンツとはいえ細部に至るまで綺麗に仕上げられ、「夏の気楽なずぼん」に収まらりません。

要所要所で用いられているナットボタンの抑制の利いた艶も、服の格を一段上げています。

そして画像では伝わりづらい大きな特徴がそのシルエット、腰から膝までゆったりと、そして膝から急に細くなっています。

テーパードパンツというよりはニッカボッカーズに近い形状です。
このラインが、ともすれば上品に収まって完結してしまうこのパンツにある種の匂いを付加しているわけです。

梅雨から夏の装いは、必然的に簡素になりすぎてしまいがちなもの。
かといって大人に虚飾は不要です。

であるならば、こうした控えめながら癖のあるパンツで、さり気なく味付けしてみるのも一興ではないでしょうか。

オンラインストアはこちらです


遠くから 胸震わす音が響いてくる ~ EEL/ 花火シャツ1/2

冒頭から寂しい話になりますが、横浜の夏の風物詩だった神奈川新聞花火大会は、今年から無期限休止となります。

みなとみらい周辺の開発が進み、さらに動員も増えて、観客が安全に楽しめるキャパシティを用意するのが困難になったというのがその理由のようです。

ただ、数年前に始まったスパークリングトワイライトは例年通り開催されますので、それが救いですね。

店主自身は仕事の都合上なかなか観に行けなくなってしまいましたが、日本の夏は花火大会あってこそ。
永遠に切っても切れない関係です。

同様に、毎年この時期の定番であるEELの花火シャツも、夏を彩るべく新柄を纏って登場しました。

その色、柄で賑やかに夏の気分を煽りたてる、ボックスシルエットの半袖開襟シャツです。

このシャツに用いられているインドの手織り布カディは薄手で軽く柔らかく、高温多湿な我が国の夏に適した生地の一つです。

そうした実用面だけでなく、手紡ぎ、手織り、手作業のプリントならではの風合いもまた、この生地の魅力と言えます。

多少の傷、色むら、プリントのズレ、飛びなどもあって当然、工業製品として考えればアウトかも知れませんが、こんな素朴さもまたカディの楽しさです。

着用のシチュエーションはもう述べるまでもないでしょう。
とにかく夏をめいっぱい楽しみたい、そんなときに最高の相棒となります。

花火だけでなく、様々なレジャーの場で、ともに思い出を重ねていっていただければ幸いです。

オンラインストアはこちらです→ レッド/ グリーン