ニットなスウェット ~ EEL/ エンボスパーカー

ご来店いただいたお客様の手に取られる頻度が高いパーカーです。

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ぱっと見は胴部分がケーブル編みのようですが、
エンボスパーカーの名の通りスウェット地に加工した素材となっています。

これにより、ともすればスポーティーになりすぎなスウェットパーカがとても上品な雰囲気になりました。
この程よいツイスト加減が、EELはほんとうに巧みだと思います。

スウェット地自体もふわっとした手触りで、
ごわつき感はありません。
どこをとっても優しいパーカです。

当店にはグレーとネイビーが入荷しています。

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グレーは全体的に同じトーンですが、
ネイビーはエンボス地とリブ部分が濃く、
ヴェストを重ねたような顔つきになっています(写真よりも濃淡ははっきりしています)。
どちらもどちらの良さがあり、甲乙つけがたいですね。


『港北経済新聞』掲載のお報せ

港北経済新聞さんにご紹介いただきました。
こんなまだ何者かもはっきりしない当店を取り上げてもらえるなんて、有難いことです。

それにしても、自分が話した内容が第三者に編集されるのって、なんだかとても新鮮ですね…
こうして客観的にまとめていただくと、人への伝え方について改めて考えさせられて、勉強になります。


初日を終えて

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幸い大きなトラブルもなく初日の営業が終了しました。

昨日のレセプションでは予想以上にご来場いただき、幸先の良いスタートを切れたと思います。ほんとうに有難うございました。

本日も不安ではありましたが、懐かしい顔が次々と仲町台まで来てくれたおかげもあり、あっという間の一日でした。

ほんとうに人に助けられっぱなしだなあと思う次第です。

ここからがいよいよ本番、気にかけていただいた方々を幻滅させることのないよう、日々勉強し、成長していきたいと思います。

改めて、これからも宜しくお願い致します。

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仲町台ってどんなところ?

仲町台といっても、おそらくほとんどの方には馴染みがないと思われます。
横浜市の北部に位置する小さな町です。

当店は仲町台駅から徒歩1~2分の場所ですが、そこまでは車道がなく、ちょっとした広場を抜けて石畳の道沿いに位置しています(町自体が人の歩くエリアと車の通るエリアが完全に分断されている構造です)。
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そのまま直進すると長い緑道に当たり、
この通りを少し歩けばせせらぎ公園という大きな池のある公園に出ます。
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ここには「にわとりを放さないでください」という目を疑うような立て看板があり、
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これだけでもカントリーっぷりが伝わるのではないでしょうか。一般的な横浜のイメージとはだいぶ乖離がありますね。

美味しいごはん屋さんも多く、住むにはとても気持ちのいい町です。
いわゆる港北ニュータウンらしい商業的便利さには少々欠けていますが、それゆえの落ち着いた雰囲気が魅力でもあります。
当店にお越しの際は、是非近隣を散歩してみてください。

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アイルランドの少女が歌う ~ James Mortimer/ アイリッシュリネンシャツ

アイルランドから美しいリネンシャツが届きました。

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19世紀より工芸品としてのシャツを一枚一枚仕立て続ける
James Mortimerが想定より早く仕上げてくれて、
おかげで開店に間に合いました(笑)。

当店で扱うシャツはもちろん店主が吟味を重ね、
すべて自信を持ってお勧めできる逸品揃いと自負していますが、
そのなかでも特に頭一つ抜けたのがこの子たちです。

世の中にはFRAYなどもっと高級なシャツも確かに存在するものの、
現実的にこのJames Mortimerとこれから入荷するGUY ROVERが
とくにカジュアルパーパスとしては価格帯、品質ともに臨界点ではないかと考えています。

総合的な精密さでは日本製に軍配が上がるかも知れませんが、
「そこにそんな凝るとは!」という欧州ならではの感性はやはりなかなか真似できないものがあります。
この前立ての裏の美しさなどは、流石と唸るばかりです。

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男性用としては白とロイヤルブルー、女性用としては同じく白に加えクールブルーとフューシャピンクをご用意致しました。
いずれもアイリッシュリネン地ならではの素晴らしい発色です。
もともとなめらかな風合いですが、洗濯を重ねると生地が柔らかくなり質感がさらに優しくなるうえ、この色も少しずつ褪せてこなれた風合いになっていきます。

脇の縫製がダブルになっているなど、こう見えてかなり耐久性を重視したつくりになっており、長く愛せること請け合いです。

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オンラインストアはこちら→ ホワイト/ ロイヤル/ クールブルー/ フューシャ

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東京の夜が廻りだす ~ knitchy

世の中、良質なニットは少なくありません。
欧州を見れば名門揃い。一例を挙げてもジョン・スメドレーの品質の高さは日本でもよく知れ渡っていますね。

そんな中当店が推すニット専門ブランドが、この東京発のknitchyです。
2013年スタートと歴史は浅く、デザイナーも若いのですが、テクニックを駆使しつつクドくならないバランス感覚が秀逸です。

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写真のシリーズはすべてコットンとカシミアの混紡で、コットン80%とは思えないトロトロの素材感です。
また、一般的なパーツを別々に作って縫い合わせる製法ではなく、特殊な編み機を用いて一発でニットの形に立体的に編み込んでいるため、縫い目のごわつきがなく柔らかな着心地となっています。

いずれもパッと見は無地のプレーンなニットですが、画像をよくご覧いただくとお分かりのように、細かい部分の仕様に技巧を凝らしており、そこがファストファッションともクラシックな名門とも違う魅力となっています。

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基本的にはメンズブランドですが、女性にもお勧めしたいほど優しい顔つきです。これからいろいろなモデルが入荷する予定となっていますので、是非注目してみてください。

オンラインストアはこちら→
プルオーバー ネイビー/ライトグレー/ ターコイズ/ イエロー
カーディガン ネイビー/ライトグレー/ ターコイズ/ イエロー


文化系デニムシャツ ~ YOUR UNIFORM

得てしてデニムシャツはマッチョになりがちです。
ただでさえ強面の素材であるうえ、デザインでワーク感やウェスタン感を出しがちだからかも知れません。

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このYOUR UNIFORMのシャツは、
オーセンティックなボタンダウンシャツの仕様、短い丈の細身のパターン、糊を落とした程度しかかかっていない製品洗いにより、ラギッドでラフ&タフな世界から離れ、ニュートラルで柔和な顔つきとなりました。

コシのある襟、細かい縫製のピッチや厚手のボタンがドレッシーですが、着地点としてはかしこまったところのない中庸さが魅力です。

同じ型でブロックスストライプのブロード地もありますが、
こちらは逆に気取った感が中和されているのが面白いところ。

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ちなみにこのストライプ、前立ての柄合わせがきちんと綺麗です。


タスマニア物語 ~ Blundstone #550

革靴の魅力は、上質な素材を使ってクラシックな技法で
しっかり作られたものを修理しながら長く履くところに
あります。
OLD PORT MOCCASINも、顔つきは素朴ですが
そういう楽しみ方のできる正統派の靴です。
ですが、今回ご紹介するのはそれとはまた違う、
むしろかなりスニーカー寄りのブーツとなります。

オーストラリアはタスマニア島にて
19世紀から一族経営を続けるBlundstone社の
サイドゴアブーツ、#550 です。

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耐久性の高いオイルドレザーのアッパーに
一体成型で圧着されたソールは多少の風雨にはびくともしません。
まさにザ・作業靴です。
あまり難しいことを考えずにボロボロになるまで履きこんでいただくものですし、またそうなった頃が一番美しくなるものでもあります。

このブランドのもっともポピュラーなモデル#500と
酷似していますが、ライニングが合皮から本革に変更され、
またヒールのステッチも2重にかけられて耐久性が向上しています。

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さらに、脱着可能な中敷の下に衝撃吸収材が基本仕様として
装着されているにも関わらず、さらにその中敷にも
衝撃吸収材を奢っているため履き心地はフカフカで、
革靴の固さは微塵も感じさせません。

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ところがこのシンプルな形状は革のブーツのそれであり、
汎用性が極めて高いデザインです。
革靴とスニーカーの美味しいところを
兼ね備えているといえるのではないでしょうか。

サイズ微調整用の中敷と、手入れ用のワックス
(登山をする人にはお馴染みのNIKWAXです)
も付属し、
至れり尽くせりです。
(追記:2016AWよりNIKWAXは付属しなくなりました)

たしかに高級な素材を使用しているわけでもなく、
縫製も荒々しいです。底の張替えはできません。
いわゆる本格革靴かと問われればNOでしょう。

それでも、靴というものの着地点についての一つの回答として、
確かな価値を提示できている逸品だと考えています。

オンラインストアはこちら→ #550


コインローファーはぼくを離さない ~ OLD PORT MOCCASIN

店主、革モノ業界出身でして、
現在の情勢の中、適正価格で上質な革製品を作る難しさを
味わってきました。

どうしても品質や作りにこだわると
洋服以上に価格にダイレクトに反映されてしまいがちな上、
素材や製品を輸入すれば高い関税がかかります。
そこに(このところ落ち着いているものの)原油高や環境問題、
中国の台頭など諸事情による需要と供給のバランス崩壊、
さらにここに来ての円安など、
もう踏んだり蹴ったりです。

それでも、品質、デザイン、価格のバランスのとれたものは
まだ少ないながらも存在しています。
当店ではそうした品々をご案内できれば、と思っています。

「どこの革製品が一番いい?」と聞かれれば、
いくらでも出せるならフランスのHと答えますが、
そんな回答に魅力はないですよね?

話がまとまらないので
いきなりですがこちらをご紹介。

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OLD PORT MOCCASINのローファーです。
アメリカ北東部メイン州にてモカシン職人によって
一足一足作られ、なんとも独特の味わいのある面構えをしています。

オールデンやラッセルが使用していることで有名な
シカゴのホーウィン社が手掛けるクロムエクセルという革を
用いたモデルや、ローファーでは珍しいクレープソールを
装着したモデルもありますが、
当店ではあえてスコッチグレイン(型押し革)の
レザーソールをご用意しました。

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イタリア製のトッポイ感じよりも、
この程度の野暮ったい雰囲気のほうが
靴は長く愛せるかな、というのが個人的な見解です。

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愛も込めて ~ EEL/ サクラコート”藍を込めて”

2年に一度リリースされる、インディゴ後染めのバージョンです。

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オリジナルは平織の表地に綾織の白い裏地ですが、
こちらはヘリンボーンの表地に平織のグレーの裏地で
比較的男性的なユーロワーク調かつどこか和風な仕上がりとなっています。

また、ボタンについても貝を砕いて象嵌にした
とても手の込んだものがあしらわれ、
これはこの「藍を込めて」のみの仕様です。

はじめてサクラコートを手にする方も、
もうすでにサクラコートをお持ちで2枚目をご検討中の方も、
是非一度ご覧いただければと思います。