ブランニュー・デイ ~ BACH/ SHIELD22 (17SS)

BACHの中でも最も高い人気を誇るSHIELD22が、装いも新たに再登場しました。
今回はブラック、コール(グレー)、そしてレッドの3色の展開です。


基本設計はほぼ同じなのですが、全体的によりすっきりとした仕様となっています。

まず、今まではブランドロゴのタグの下に縫い付けられていたモデル名タブ(他のモデルもこの仕様ですね)が

本体に刺繍されるようになりました。

また、メインコンパートメントの開閉口が、今まで生地が被さっていた仕様から

ファスナー剥き出しになり、

よりスライドしやすくなっています。

最上部の手持ちストラップも細くなって洗練されましたね。

また、右のショルダーハーネスにもBACHロゴが追加されました。
このブランドで近年しばしば見られる傾向です。

なお、今までこの右ハーネスに付属していたハイドレーションのチューブ留めは廃止されましたが、ハイドレーション自体は変わらず使えます。

その他、全体写真をご覧になると判るのですが、トレッキングポール用ホルダーが左側のみとなりました。

ロゴについては別として、どれも日常生活には不要と思われる登山用のギアとしてのパーツを敢えて省略し、より市街地用としての性質を強めた仕様変更と言えそうです。

実際22リットルという容量は登山では日帰りハイキング程度しか対応できず、このバッグを愛用している店主自身も普段使いに最高な逸品として考えています。
ですので、市街地にフォーカスしたことは的を射た判断ではないでしょうか。

勿論バックパックとして本質的な要素は変わっておらず、街使いなので耐久性を下げたなどという猪口才な改悪は一切ありませんので、自信を持って今まで通りお薦めできます。

変化を恐れず常に前進を止めないBACH、今季も注目です。

オンラインストアはこちらです→ ブラック/ コール/ レッド


春のワルツ ~ Waltz for rolca/ 綿麻ワッシャーオーバーシャツ

この時期になると春めいた甘い色が恋しくなるところですが、だからこそ一方でこうした渋みのあるものにも惹かれます。

当店では女性向けのシャツの作り手として確固たる地位を確立しているWaltzの新作です。

コンパクトなサイズ感が多い同ブランドにしては珍しく、オーバーサイズのシルエットとなっています。

男性的なアーミーカラーですが、そこはWaltz。
しっかりと女性のための春夏用衣料として仕上げてきました。

そのボリューム感は小ぶりの襟と比翼仕立てのミニマムな前立てにより引き締められ、膨張した印象にならないよう抑制されています。

また、袖は捲って固定することも可能です。
暖かい時期はこのように着ることで全体がメリハリの効いたサイズバランスとなり、軽やかな印象となります。

ゆったりとしたシャツは着慣れないという方もいらっしゃいますが、丈感さえ気を付ければシャツは意外と難しくなく、合わせるボトムスなどで様々な装いを楽しめるはずです。

きりりとした緊張感と開放的なリラックス感、この相反する要素が止揚された完成度の高いシャツ、これからの季節の大人の女性のための一枚として如何でしょうか。

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DARK FUNERAL ~ after dark/ Pullover Shirt “Stockholm”

毎年春になると無性に気になる生地がシャンブレーです。
そして同時にジェームス・テイラーの2ndアルバムも聴きたくなります。

JTの流れとは繋がりませんが、今季after darkから届いたシャンブレーシャツは北欧の香りを仄かに帯びて横浜の春を彩ってくれる逸品です。

昨年秋にフランネル素材でも展開したプルオーバーシャツ”Stockholm”。
スウェーデン軍のシャツをベースに、現代の服としてafter dark流に再構築を施しています。

今季は通常モデル(男性用)の他に、着丈を長くしてシャツワンピース的にも扱えるレディースのロングシャツバージョンも入荷致しました。

サイズ感を除けば基本的な仕様は男女ほぼ同等です。

素材のシャンブレーはシャリっとした粗野な肌触り、自然なムラが特徴的なヴィンテージ感に溢れたものです。
後述しますが、旧い機械で織られたことでその豊潤な質感が生まれています。

オリジナルにないディテールとして、両脇にポケットが設けられました。

裾からちらりと覗くポケットの布からも見て取れますが、裏の縫製はブランドカラーである赤い糸が用いられ、秘めやかに世界観を演出しています。

判りづらいですが、胸ポケット裏もですね。

ボタンは旧き時代を思わせる猫目のものです。

裾脇の三角ガセットには、これもまた旧い織機で織られた生地である証明であるセルヴィッジ(生地の耳)部分があてがわれています。

と、いろいろと詰まったデザインですが、基本的にはごくシンプルな服ですので、様々な装いに気兼ねなく合わせていただければと思います。

最初は固さのある生地も、着て洗って着て洗ってを繰り返せばとろんとした滑らかな風合いに変化し、日増しに肌に馴染んでいくことでしょう。

春夏の相棒として毎年気持ちよく着られる、そんな嬉しいシャツです。

オンラインストアはこちらです→ 通常モデル/ レディースモデル


連れてゆくよ 君がいれば ~ 仲町台 mimosa fest

先日ORDER BORDERのお報せにて軽く触れましたが、仲町台にはミモザ広場と呼ばれるちょっとした広場があり、毎年3月は広場に植えられたミモザが見事な花を咲かせ、人々の目を愉しませています。

3/9現在、一本二本と日当りのいい木は咲きはじめました。

さてそんなミモザの盛りの時期、今年は3/18~26に仲町台ではmimosa festと称し各店でイベントや限定メニューの提供が行われます(ORDER BORDERもその一環です)。

公式サイトはこちらです。
仲町台mimosa fest 公式サイト

各店のイベント情報もこれから随時更新されていきますので、来たるORDER BORDERと合わせて仲町台を満喫すべく是非チェックしてみてください。


青春は「青い春」と書くのさ ~ RICEMAN/ Knit Cardigan

昨シーズンまでほとんど出てこなかったカーディガンですが、今季は複数ブランドからそれぞれの個性を出した良品が続々とリリースされています。

RICEMANからも、らしさ全開の新作が登場しました。

ウールでなく、もっちりふっくらとした肉厚なコットンのニット素材で仕立てられています。

前立てにはボタンなどの留め具は省かれ、ポケットもないごくシンプルなつくりです。
しかしそれだけのミニマルデザインに収まらないのがライスマン。

上記の通りディテールを削ぎ落としきった上で要所要所の編み目に変化をつけることで、冷たさのない優しい表情を生み出しています。

裾と袖口リブの変化も控えめながら気が利いていますね。

前立ての裾部分は円くカットされました。

冬にご好評いただいたモッズコートと同様のあしらいです。

色はネイビーとバーガンディ、後者はともすれば秋を感じる色目ですが、れっきとした春物です。
暖色でなく寒色、また暖色でもクリーンな色を合わせれば季節感を踏み外すことなく着られます。

もちろん、初夏、夏を経てまた秋が来た時にも活躍することでしょう。

もう少し暖かくなったころ、ジャケットやブルゾンのような羽織りものとしてより気軽に纏えるものとして便利なアイテムです。

各色一枚きりの入荷ですので、お早めにどうぞ。

オンラインストアはこちらです→ ネイビー/ バーガンディ


おいしいパンをつくろう ~ EEL/ ベーカリージャケット&Sun Pants CH

セットアップってなんだか新鮮ですね。
このところ店頭にてそんなお言葉をしばしばいただくようになりました。

この数年、曲解されながらもノームコアが一つのトレンドとして見なされ、ファッショナブルであることが却ってout of fashionとまで言われたり、どこのお店を見てもモノトーン、ネイビー、ベージュといったベーシックカラーばかりが並ぶ時期が続きました。

それはそれで成熟なのだとは思います。
だいいち、人は服のことばかり考えて生きるわけでもないでしょう。

しかしその次の段階として、装いの楽しさ、服の楽しさを改めて見直してみるのもいい頃合いかも知れません。

まずはこんなカジュアルな感覚のジャケットとパンツで、セットアップなどを普段から身に纏ってみませんか。



EELの”ベーカリージャケット”は基本的には単品で使えるワークタイプのジャケットです。
コットンにヘンプ(衣料用大麻)を混紡し、素朴な風合い、ハリのある乾いた質感が特徴的な生地を用いた一枚仕立てとなっています。

このジャケットと呼応するのが昨年も好評を博したサンパンツ、ジャケット同様コットン(C)ヘンプ(H)混紡素材でリメイクされ”Sun Pants CH”として生まれ変わりました。

ゆったりとしたイージーパンツで、春から夏に快適な一本です。
当然単品でも使い回しが利きます。

当店ではマスタードカラーはジャケットのみのご用意ですが、ネイビーとオリーブはともに揃えておりますので、セットアップでお考えの際はこの二色からお選びください。

ジャケット、パンツともに暖かくなれば店頭から急ぎ足で巣立ってしまう可能性が高いと思われます。
春本番の訪れる手前のうちに、是非一度ご検討ください。

オンラインストアはこちらです→
ベーカリージャケット ネイビー/ オリーブ/ マスタード
Sun Pants CH ネイビー/ オリーブ


無限の Energy 呼びさます ~ ZDA/ Marathon 2400FSL

半年の刻を経て、今年もスロバキアからZDAのスニーカーがやって参りました。

初回に登場し大好評のうちに完売していたホワイト×ベージュに加え、

既存色ではありますが当店初登場のネイビー×ブラック、

そして新色のイエロー×ベージュです。

3度目の入荷ですので、今回はブランド紹介はごく軽めに。
20世紀にチェコスロバキア(当時)の靴の街パルティザンスケにて存在していたシューズメーカーで、ブランド名は”ZAVODY 29. AUGUSTA(8/29の工場)”の略称です。

なぜ8/29?などの詳細は以前のブログをご参照ください。
Z・刻をこえて
Believing a sign of Z

50年前のモデルとは到底信じがたいほどモダンなデザインはスウェーデンの某高級スニーカーブランド”S”も参考にしたと云われているほど。

その某Sがスロバキア製であること、またマラソンソールと呼ばれるアウトソールがまったく同じことから、


デザインを基にしただけでなく工場までこのZDAと同一である可能性は高いと思われます。
さすがに確証は得られていませんが。

なお、この独特なアッパーデザインは単に見た目のためでなく、機能に基づいた合理的な設計の結果です。

紐を通すパーツは片面4枚も用いられ、それぞれに通された紐が前足部、サイド、踵、履き口を締める構造となっています。



澄んだブルーが目を惹くミッドソールは硬さの異なるEVA三層構造で、クッション性と安定性を兼ね備え快適な歩行、走行を実現します。

普段の装いに合わせやすいカラーリングの多い同ブランドの中、イエロー×ベージュの新奇性に驚かれた方もいらっしゃるかも知れませんが、実際服と合わせてみればこの通り。
厭味なく足元を明るくさせ、春の装いの質を一段階高めます。

(ジャケットはHERVIER PRODUCTIONS、シャツはh.s.Equipmentです)

気温はまだまだ上がりきらずとも、3月ともなれば春の風情が加速する時期です。
まずは今すぐにでも季節を演出できる、こんなスニーカーから気分を切り替えてみては如何でしょうか。

オンラインストアはこちらです→
ホワイト×ベージュ/ ネイビー×ブラック/ イエロー×ベージュ


背番号0 ~ bunt/ BOTANICAL DYED COVERALL

今でこそすっかりマリノスマリノスな店主ですが、昔は野球もよく見ていました。

祖父が京都商業で沢村栄治と一緒に甲子園に出場した上に

川上哲治と戦友だったため

必然的に我が家はG党でして、私個人も長嶋巨人がお金に物を言わせて4番打者を掻き集めたことが厭になり地元ベイスターズに宗旨替えするまでは、当然のように巨人贔屓として育ったわけです。

当時の巨人で好きな選手を挙げるならば、斎藤雅樹、元木大介、そして川相昌弘。

特に川相選手のその職人然とした渋いルックス、古今類を見ない送りバントの超絶技巧に痺れたものでした。

今季当店初登場の、その名もbunt(バント)はそんな往時の名選手を彷彿させて止まず、そしてその期待に応えるだけの実力を備えた期待の新星です。

横浜は金沢区にてそのクリエーションをスタートさせたこのブランドは、非言語的(nonverbal)コミュニケーションツールとしての装いに着目し、人と人を繋ぐバントのような役割を志しています。

なお、デザイナーの藤澤さんはG党でもなければ川相選手のファンでもないそうです。

余談はさておき、今回ご紹介のバンドカラーのカバーオールをご覧ください。
思わず人に語りたくなる=コミュニケーションをとりたくなる、とブランドの術中にまんまと嵌ってしまいます。

本体にはコットンにリネンを加えたざっくりとした平織り生地を使用していますが、特筆すべきはその染めです。

ボタニカルダイと呼ばれる、植物から抽出した染料に化学染料を配合し、天然由来ならではの特性を活かしつつ高い染色堅牢度や安全性を実現した先端技術を用いています。

その発色は実に複雑で、人間の視覚で感知できる範囲を超えているとのこと。

今回用いたのはザクロ(ピンク)とハッカ(ブルーグリーン)です。


どちらも抑制の利いた落ち着いた色目ですが、ただ地味なわけでもなく、そして泥臭さのない気品溢れるトーンがたまらない魅力となっています。

短い着丈にボックスシルエットの形状は軽快な印象を生み出し、またアウターとしては小ぶりのボタンを採用しているため、シャツジャケット的に気軽に羽織れます。

デジカメの画像では再現しきれないこの魅力、可能ならば是非店頭にて直接その目でお確かめください。

オンラインストアはこちらです→ ザクロ/ ハッカ


もう 3度目の春 ~ ORDER BORDER

仲町台駅から当店へ向かう途中に、地元の子供たちの遊び場となっている広場があります。

ミモザ広場の名の通り、毎年春にはその広場を囲むミモザの木が見事な花を咲かせる、ちょっとした町の名所です(画像は一昨年撮影したもの)。

しかし昨年春は野暮なことに花となる部分がばっさりと刈り取られてしまい、木々が咲くべきときに咲けぬ寒々しい様相を晒していました。

さすがにこの暴虐には反発の声が大きく、今年は無粋に手を入れられず春を迎えつつありますので、無事黄金色の景色が楽しめそうです。
実際一部ではもう咲きはじめていますし、近いうちに広場が明るく彩られるであろう予感に満ち溢れていますね。

さて、そのミモザの盛りの時期に合わせ、今年仲町台では3/18~26にミモザフェストと称し各施設、店舗が同時にイベントを開催します。

当店でも春の恒例行事となったORDER BORDERをその期間開催することとなりました。
お陰様で三回目を迎えます。

手掛けるのは新潟県加茂市のボーダーシャツブランドG.F.G.S.さん。

柔らかくナチュラルな風合いが魅力のCLASSIC、もちっとした質感でクリアな発色のPLAYという二種類の特性の異なる生地を選択し、お好みの色を組み合わせてサイズを指定すればその一着の生地を編んで仕立ててもらえる、しかもそれが15,000円前後でできてしまう、実に嬉しいイベントです。

それだけでもじゅうぶん心ときめくのですが、何のまだ進化を止めないG.F.G.S.。
今年は新デザインとしてクルーネックも選べるようになり(今まではボートネック一択でした)、数年前に中止してしまっていたキッズサイズがオーダー可能となりました。

さらにさらに、期間限定の3色ボーダーも!
ベースとなる柄(ボーダー幅)と白ベースであることは決まっているのですが、裾と袖にアクセントカラーを入れることができます。

ということは…。
横浜市内ウン万人のマリノスサポーターの皆さま、永らくお待たせしました。
ついに我らのトリコロールボーダーが実現しますよ!

店主は早速この配色でオーダーさせていただきました。
イベント当日お披露目できるはずです。

こちら気になる価格は、長袖で1,4500+1,160円(税)です。
詳細及びシミュレーションはこちらへ。

と、思い入れの強い縁ある配色にするもよし、自分だけのオリジナル配色を考えるもよし、それぞれのスタイルで自由に楽しんでいただけます。

開催日まであと約3週間。
ぶっつけ本番で臨むと選択肢のあまりの幅の広さにパンクしてしまうこともありますので、是非それまでにじっくりとプランを練って、存分に本番をお楽しみください!

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