ホーロドニー・スメルチ ~ MONTANE/ Ice Guide Jacket

あっという間に連休も終わり、気が付けば11月も残すところ僅か。
クリスマスを匂わす広告も増えてきて、そろそろWHAM!の歌が街に流れるころです。

光陰如矢時不待人。
山茶花もちらほらと咲き始めました。
晩秋と呼ばれる時期はこのまま意識せぬうちに冬となるのでしょうね。

皆さま、来たる氷の季節を迎える準備はお済みでしょうか。

兎にも角にも機能的に汎用性の高いものをお探しの方のために、日常生活から北国への旅行、雪遊び果てはアイガー北壁登攀まで対応できるこんな一枚をご紹介致します。
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モンテインのその名もアイスガイドジャケットは、極寒冷地での行動を想定して設計されたハイスペックなジャケットです。

防風、防雪機能を備えつつも運動性を確保するため本体にはPERTEX Microlight Stretchをメインで使用し、岩壁との摩擦を考慮して肘より下は強度の高いPERTEX Microlight Mini Rip-stopに切り替えられています。
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中綿はすでにご紹介したプリズムシリーズと同じくPRIMALOFT SILVER ECOが採用されていますが、アイスガイドの名は伊達ではありません。
軽量さ、コンパクトさに優れたプリズムとは異なる設計理念に基づき、前胴、腕、その他の箇所と3パターンに分けてそれぞれ異なったボリュームでプリマロフトがもっちりと仕込まれ、より効果的に体を暖めます。
その保温性能はモンテインのラインナップの中で最高クラスとまで謳われているほどです。

裾だけでなくハンドウォーマーポケット内部にも腰用ドローコードが設けられ、凍てつく冷気や雪まじりの風の内部への浸入を二重に防ぎます。
もちろん暑くなりすぎた場合は放熱も容易です。
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プリマロフト入りのフードは当然ヘルメットの上に被れる設計で、しっかりと頭にフィットして保温と運動性確保を両立します。
口元、顎に当たる部分が薄手のフリースで覆われているのは、言わずもがなですね。
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さらにこのフード、使わないときはくるくると巻いて本体付属のストラップで留めておくことも可能です。
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袖付けもよく練られています。
登攀姿勢に対応したパターンで、腕を上げた際には自然に脇から腕がまっすぐ伸び、裾が引っ張られて浮き上がるのを防ぐ仕立てです。
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氷点下の環境に於いてしとど濡れることは起こり得ないため、ファスナーはアウトドアブランドでよく見られる止水タイプではありません。
極度の低温環境でファスナーが凍結してスライドしづらくなるというリスクを軽減することを重視し、樹脂製のYKK VISLONが採用されました。
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おそらく大多数の方はこのジャケットの性能をフルに発揮できるような極限の環境に身を置くことはないかも知れません。

しかしモンテインならではの細身のシルエット、洗練された色遣いは平和な都市生活に於いても穏やかに溶け込み、十二分に快適な冬をアシストします。

そしていつかふと思い立ち冒険の旅に出る時も、きっと最高の相棒になり得ることでしょう。

オンラインストアはこちらです→ Ice Guide Jacket
(2016年モデルはこちら


ハンサムな彼女 ~ Farmers Market/ KLAUSTUR

語彙力の不足を露呈しますが、
痺れるほど格好いい女性用コートです。
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KLAUSTUR(クロイストゥルと読むようです)、
アイスランド語で”修道院”を意味する名を冠しています。

ルター派のプロテスタントが多い国ですが、
現地の修道士さんはこんな装いをしているのでしょうか。
一寸調べてみましたがそんな様子はありませんでした。
プロテスタントで修道院があるのは僅かな例外を除いて
ルーテル教会(ルター派)くらいであるという豆知識が身に着いただけです。

Farmers Marketのアイテムは命名に凝る割には傾向に一貫性がなく、
かつ名前と服のイメージが結びつきにくいため、
お前程度の奴がうちの商品を説明できるものならやってみろと
いつもブランド側に試されているような気持ちになります。

閑話休題、このコートの話をしましょう。

ざっくりとしたツイードで仕立てられたショートコートで、
裏にはコットンのシャンブレーが張られ、薄くキルティングが施されています。
見た目は重厚感がありますが、実際は比較的軽量で、
寧ろ厚手のジャケットと呼べるくらいに柔らかい服です。

最大の特徴であるショールカラーのボアが首回りを暖め、
また袖の裾回りの裏も同じ仕様になっていて手首を暖めつつ
冷気の浸入を防ぎます。
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それでも冷えるようならば首元のストラップでさらに襟を詰めることも可能です。
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つまり本体自体の厚みで寒さをしのぐのではなく、
首回りや手首から保温する、という発想でデザインされているわけです。

また、袖口のボアを折り返すと服に少し甘い表情が生まれますので、
着こなしの幅も広がります。
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背面の腰には共布のハーフベルトが通されることで、
よりマニッシュな印象を与えつつ腰の位置を高く見せます。
腕の形状に沿った前振りの袖も然り、着用時にどう見えるか
よく考えられた服ですね。
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ボタンの質にも抜かりはなく、
しっとりとした光沢を放つリアルホーン製の銘入りのものです。
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なお、左脇に小さな金属製のプレートが縫い付けられており、
ここにも”FARMERS MARKET ICELAND”が刻まれています。
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当店のラインナップでは高額な部類に入りますが、
それだけの価値はある一着です。

是非一度店頭にて袖を通していただき、
その実力の程をお確かめください。

オンラインストアはこちらです→ KLAUSTUR ladies’ tweed coat


un homme et une femme ~ EEL/ Chester Homme

19世紀英国にて洒落者として名を馳せた、第六代チェスターフィールド伯フィリップ。
有名な自己啓発書『わが息子よ、君はどう生きるか』の
著者チェスターフィールド卿(1694~1773)とは別人です。

お察しの方もいらっしゃることでしょう、
彼が愛用したことがチェスターフィールドコートの名の由来と云われています。

本来はきわめてドレッシーなコートで、襟にはベルベットがあしらわれ
(ルイ16世とマリー・アントワネットに対する弔意と伝えられています)、
スーツの上に着ることを前提とした大ぶりのサイズが特徴です。
とても完成度の高いデザインなのですが、現代社会に於いては
少しばかり大袈裟な印象を与えかねないほどカッチリした服で、
それは必ずしもポジティブなだけの要素とは言えません。

チェスターフィールドはイングランド中部の地名ですが、
そこにフランス語でManを意味するHommeを差し込み、
服自体も元来のチェスターフィールドコートが持つ重厚な硬さを
どことなくフレンチテイストに和らげたものが
EELのChester Hommeです。

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所謂セミチェスターフィールドコートに近いもので、
男性的な雰囲気は影を潜め、柔和な顔つきの一着となっています。

まず素材ですが、わずかにナイロンを混ぜて補強した
ウールの紡毛で、滑らかでソフトな質感のものが使用されています。
ふわりとした感触と物理的な軽さが魅力的な生地です。

パッド等を入れないことで柔らかな丸みを帯びたシルエットが生まれ、
サイズによっては女性の着用も(名前は”Homme”ですが)
違和感ないものに仕上がりました。
XS、ネイビーもキャメルもご用意していますよ。

腰回りを絞らず肩幅にも若干ゆとりを持たせているため、
タイトなサイズを選ばなければ中にジャケットを着ることが可能です。
デザイン自体無理に現代的にアレンジされておらず、
当然生真面目なスーツスタイルにもフィットします。

老若男女問わないだけでなく、オンオフも問わない汎用性の高さを持つ
こんなコートが一着あれば、シーズンを通して大活躍すること間違いありません。

オンラインストアはこちら→ ネイビー/ キャメル


秋の夕日に 照る山紅葉 ~ MONTANE/ Women’s Prism Jacket

横浜ではそろそろこれからといったところですが、
山はもう紅葉シーズン真っ盛り。

三連休は紅葉狩りに行かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

店主、数年前に左目と左耳がおかしくなって以来
すっかりご無沙汰になってしまったものの、もともと独りで日帰り登山するのは好きで、
一時期何度か孤独をのびのびと味わいに低山へ足を運んでいました。

山、けっこう寒いですよね。

秋の山はまだ行ったことがありませんが、
装備には気を付けないと困ったことになるであろうということは
容易に想像がつきます。

となるとモンテインの出番です。
以前ご紹介したヴェストも山にお勧めですが、
Prism Vestと同じ素材、仕様のジャケットも女性限定でご用意しています。
その名もPrism Jacket(プリズムジャケット)です。
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素材には柔らかいうえに高い引き裂き強度、撥水性、防風性、速乾性をもつ
PERTEX MICROLIGHT MINI Rip-Stopを使用しており、
中綿として保温性に優れ軽量なPRIMALOFT SILVER ECOを仕込んでいます。

袖口はリブ仕様、裾はドローコードで絞れるようになっており
冷気の浸入をシャットアウトできます。
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フードにもプリマロフトが入っていますので、被れば非常に暖か。
運動性を損なわない立体的な構造、
ワイヤー入りで微調整可能な庇と、フードそのものの機能も優れたものです。
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顎が当たる部分から首元にかけて内側がフリースになっており、
ファスナーに肌が直接触れず、また保温性も向上しています。
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右ポケットに本体を収納することで携帯も容易になりますので、
非着用時に鞄にしまいこんでも邪魔にはなりません。
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そんな高機能な一着、モンテインならではの美しい配色に
すっきりしたシルエットは山から下りて横浜での日常生活にも活躍することでしょう。

山には行かないよという方も、便利な日常着として是非一度ご検討ください。

オンラインストアはこちら→ ブラック/ グラファイト/ モロカンブルー


私をスキーに連れてって ~ knitchy/ ノルディックジャカードカーディガン

祖父母が一時期仙台に住んでいた関係で
中学生のときに一度蔵王までスキーに行ったことがあるのですが、
レンタルのブーツが足に合わず、痛くて痛くて滑る前に挫折しました。

・・・・・・。

とうわけで個人的にあまりハッピーな想い出がないスポーツなのは店主の勝手で、
スキー自体に罪はありません。
もしヒュイーッと滑ることができたらさぞかし気持ち好かろうなんて
ふと夢想したりしますし、いつかはリベンジしたいものです。

このカーディガンが入荷した時、そんな由無しごとを考えていました。
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古着屋さんに行くと
しばしばこんなスキーニットを見かけますが、
受ける印象がまるっきり異なります。

本質的にはオーソドックスなノルディック柄のジャカードです。
これが”昔の服”に見えないのはまず配色の力に因るところが大きいでしょう。
ネイビー、黒、白という温度の低いトーンでまとめられていますので、
往時のウィンターリゾートというよりは冬の都会が相応しいほどに
顔つきが引き締められています。
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それでいて冷たい雰囲気にならないのは、
ノルディック柄が持ち合わせるのんびりした味わいと、
細かいディテールが効いているためです。

袖と裾のリブ部分、ぱっと見は幅広にとったリブですが、
よく見ると2色のの柄で編まれた細リブ仕様になっています。
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古着のスウェットでノルディックセーターを模したものがありますが、
こんなセーター風のプリントが施されている物をたまに見かけます。
ヴィンテージや古着に着想しニットならではのテクニックで
別次元のものに昇華させる手腕に定評あるknitchyならではの遊びですね。

柄物のセーターは着たことなくて、という方は少なくないと思いますが、
こんなユーモアがありつつも合わせやすいものから
始めてみるのもいいかも知れませんよ。

 

保存


こんな小春日和の穏やかな日は ~ Walt for rolca/ エクストラウールプルオーバー

店頭で手に取った方がその手触りに驚かれ、
続いてそれがカシミアでなくウール100%であることにまた驚かれる、
そんなニットです。

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岡山の縫製工場から始まったWaltz for rolcaですが、
専門性の高い一部のアイテムは外部で生産しています。
こちらも然り、山形のニット工場が手掛けました。

その情報自体でどうこう言うことはありません。
特筆すべきはやはり素材の品質とその魅力を引き出すデザインです。

たった一軒の指定農場にて生まれたこの毛糸は、
ニットに用いるものとしては世界最高クラスの細さを誇ります。
結果ごわつきのない繊細な触感、上品な光沢をもつ編地となるわけです。

その糸を用いて、knitchy等でおなじみのホールガーメント、
つまり無縫製で編み立てられています。
縫い目がない構造ゆえ突っ張る箇所やごろつきがなく、
満遍なく伸びやかな着心地を生み出します。
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薄手であることに加えて
襟と裾にリブを設けないすっきりしたデザインで、
カジュアル度は抑えられています。

着丈は長めですが全体はそれほど大きなつくりではなく、
小柄な方から比較的長身の方まで着られるのではないでしょうか。

色はアイボリーとベージュをご用意しました。
未体験の方は是非一度店頭にて触れてみてください。

オンラインストアはこちらです→ アイボリー/ ベージュ


レインボー・シャワー ~ MONTANE/ Prism Vest & Glacier Vest

この数年ですっかり市民権を得たインナーダウン。
もともと、薄く、軽く、暖かく、コンパクトになる、と甚だ実用的であるため
モンベルのULシリーズなどがファッション関係者の一部で注目されていましたが、
帝王ユニクロまで参戦したことで忽ち着用が当たり前の景色になりました。

ダウン自体もモンクレーやカナダグースを例に挙げるまでもなく
目下人気のアイテムで、今アパレルで最も売れるものとまで云われています。

ところが当店、ダウンは一切取り扱っておりません。

その圧倒的な機能性についてまったく否定はしませんが、
現在の流通量を見てガチョウやアヒルから食肉の副産物としてのみ採取された羽毛や
巣から拝借した羽毛ばかりとは到底考え難いという状況はどうしても見過ごせず。
また生きたまま手で毟り取る方法(現在欧州では規制されているとは聞きますが、
一方で高品質なダウンの採取には最適なやり方とも)は
身に着けるものに纏わるにしては少々刺激的に過ぎる絵面ではと思います。

実際のところ食肉用として屠殺されたガチョウなどを
無駄にせず有効利用しているものも少なくはないでしょう。
とかく人道的な見地で物言いを始めればきりがなく、
畢竟我々の生活が他の生物の累々たる犠牲の上に成り立っているという冷徹な事実は
ダウンをどうこうしたところで到底覆せるようなものではありません。

ただこの時代、ダウンに匹敵する化学繊維がある以上、
どうしてもダウンでなければならない切実な理由は見当たりませんし、
選択肢としてそれを提案していきたいと考えているわけです。

さて今回ご紹介のヴェストはそんな化繊中綿を用いた逸品です。

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英国北東部アッシントン発のMONTANE(モンテイン)は登山家、探検家の
ハードな要求に応え続ける生粋のアウトドアブランドです。
イギリスの山岳救助隊のオフィシャルサプライヤーも務めています。

また様々なレースを主催しており、その中でYukon Arctic Ultraという
カナダ極北ユーコンで厳冬期に行われる耐久レースは世界で最も過酷とまで称され、
マーキングもされていない凍てつく氷原を食料等を積んだソリを曳きつつ人力のみで700km、
且つ13日以内に走破する、という狂気じみた大会のようです。

そんなレースを主催するほどのスパルタンなブランドですから性能は言わずもがな。
勿論ここはユーコンでなく仲町台ですから、
技術力の美味しいところを日常使いでいただきたいと思っています。

中綿として使用されるプリマロフトはもともとアメリカの会社が米軍の要請を受けて開発し、
米国陸軍・海軍の寒冷地用防寒着に採用されていました。
軽量性、撥水性(濡れてペチャンコになると保温性を失うので重要です)、
柔軟性、通気性、収納性に優れた素材です。

同量ならばダウンの数倍と云われる保温性を備えているため、
薄く仕込むだけでも充分な防寒性を発揮することが可能で、
このヴェストも見た目は心許ないかも知れませんが、着用すれば納得の暖かさ。

そもそも店主がこれを愛用していることがモンテイン取扱いのきっかけでした。
ここ数年、秋冬はもう手放せません。
まさに丁度この駄文をしたためている今も着ています。

ケアも容易で、家庭で洗濯することが可能です。
洗剤にNIKWAX等を使用すれば撥水性もより維持できることでしょう。

右のポケットを裏返してこの中にヴェスト本体を納めればコンパクトにまとまります。
持ち運びに便利なだけでなく、簡易枕としても使えそうです。
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顎の当たる部分には柔らかなフリースを配してジップが当たらないようにするなど、
細やかな気配りが効いたつくりも嬉しいところですね。
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また、このブランドの特徴でもある落ち着いた色目と細身の形状は
マッチョさやスポーティーさに寄らず、都市生活にも違和感なく溶け込みます。

男性用はPrism Vest、女性用はGlacier Vestと分けられていますが
シルエット、色遣い以外の相違点としてGlacierにはストレッチ性のマットな素材が使用され、
強度より運動性を重視したつくりとなっています。
また、キルティング処理がPrismは表側、Glacierは裏側に施されているため
Glacierの方がすっきりした見た目です。
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百聞は一見に如かず、是非実物をご覧いただき、その実力の程をお確かめください。

オンラインストアはこちら→
Prism Vest ブラック/ モロカンブルー
Glacier Vet ブラック/ モロカンブルー


ラリルレリ ラリルレリ ラリルレリリ ~ EEL/ サンデーカーデ

斯天地および其衆群悉く成りぬ
第七日に神其造りたる工を竣へ給へり
即ち其造りたる工を竣へて七日に安息給へり
神七日を祝して之を神聖め給へり
其は神其創造爲し給へる工を盡く竣へて是日に安息み給ひたればなり
(旧約聖書 創世記 2.1 – 2.3)

八百万の神の国とはいえ神社の話の次にユダヤ/キリスト教の話をするのも何ですが、
日曜日が休日、というのはここに由来しているとされています。

わが国では明治の欧化政策の一環でこの習わしが導入され、
現在に至るまで続いているというわけです。

実際は店主のような商売をしている人間に限らず日曜に働くというのは
別に珍しいことではありませんが、
一般的にはくつろいだり遊んだりと英気を養う、安息の一日であるということで、
そんなエッセンスを帯びたこのカーディガンを紹介致します。

EELのその名もサンデーカーデです。
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アルパカ混のウール素材は触るだけでほっとするような質感のもので、
これを軽く立ち襟の構造で軽く首元まで詰めたデザインとなっています。

カーディガンの着方で悩ましいのはボタンを留めるべきか否かという選択で、
特にVゾーンの広いものだとすべてを留めるとややアダルトに過ぎる印象を与えかねません。
その点こちらは開けてもよし、留めてもよしと、どちらもポジティブな着用が可能です。

下に着るものはカットソーでも襟付きシャツでも問題ないのですが、
とくにギンガムチェックのボタンダウンシャツなどは
堅苦しくなく品性や清潔感を感じさせる合わせではないかと思います。
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このように気軽に気持ちよく着られる一枚ですから、
日曜日どころか毎日でも使いたくなるかも知れません。

黒とベージュ、それぞれSとMを揃えました。
やや小ぶりの作りですので、Sは女性の方にもお勧めです。

そういえばちょうどきょうは日曜日、
天気も回復したことですし、店頭に遊びに来た際は一度ご覧ください。

オンラインストアはこちら→ ブラック/ ベージュ


折本町の淡島社

私事ですが、本日開店前に娘の七五三のお参りに行ってきました。

3歳のときは横浜の総鎮守である伊勢山皇大神宮でガッツリやったのですが、今回は地元の淡島社でさくっとお参りだけ済ませています。

七五三は諸説ありますがそもそもの起源が徳川徳松の健康祈願(しかもその甲斐なく幼くして亡くなっています…)と云われていますから、毎度律儀に高額な初穂料を納めてお祓いを行う必要もないかなと思いつつ、でも縁起は縁起ですのでお参りくらいはしようと、そんな次第です。

ということで今回お邪魔した淡島社。
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地味ながられっきとした氏神様です。
IKEA港北店の斜向かいに位置し、少彦名(スクナヒコナ)命と神功皇后、および大霊貴(オオメムチ…?読み方は自信がありませんが、アマテラスの別名ですね)命、素戔嗚(スサノヲ)尊を祭っています。
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はっきりした造営時期は不明ながら、少なくとも17世紀には存在していたようで(江戸時代以前に和歌山の淡島神社から分祀したと云われています)、また全国に数少ない女性の神様として長く信仰の場として大切にされていた由緒あるお社です。
往時は桃の節句のお祭りに江戸からも遊女たちがお参りに来ていたほどで、なかなかに賑わいを見せていたようですね。

今でもどんど焼きや獅子舞など昔ながらの慣習が続いていて、娘も去年まで保育園に連れて行ってもらってそうしたイベントにちょくちょく参加させていただいていましたので彼女にとってはお馴染みの場所ともいえます。

医薬、温泉、魔除け、穀物、知識、酒造、石の神である少彦名命、武神かつ縁結び、安産、婦人病を直す神様である神功皇后、個人的に縋りたい商売繁盛祈願はちと専門外のようで。
ただただ娘の健康に感謝して今後も宜しくお願いして参りました。
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神社本庁と現行政権のキナ臭い思惑渦巻く怪しからん関係も昨今しばしば耳にしないでもないのですが、それはさて置き小雨降る秋の神社は静謐で気持ちが好い場所です。

今後もこういうのんびりした緩いスタンスで神様と付き合っていければそれでいいんじゃないかなと思っています。

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