虹とスニーカーの頃 ~ TAGE/ フラットスウェットシリーズ

大盛況だった週末から始まり、25日まで絶賛開催中のORDER BORDER。

今日は冷たい雨が降りしきり、さすがにイベントの雰囲気もちょっと落ち着いています。

そこで、およそ一週間ぶりとなる通常商品のご紹介をば。

TAGEの新作、フラットスウェットを用いたプルオーバーと

ワンピースドレスです。

TAGEオリジナルの柄がジャカードで織り込まれた裏毛のスウェット生地に特殊なカレンダー加工(ローラーと高熱を用いたプレス加工)を施し、表面の質感をフラットにし光沢を出した素材で仕立てられています。

プルオーバーは左側のみ、ワンピースは両脇に深めのスリットが入れられ、ともすればスポーティーさが勝ちかねないところに女性的な色気が加えられました。

プルオーバーの背面は編み上げとなっており、よく見るとハイテクスニーカーの如くスポーティーな仕様となっています。

こうしたギャップを持たせた絶妙なバランス感が、この服の魅力をより高みに引き上げています。

ひと足早くオンラインストアにアップしたところ、店頭含め次々と巣立ってしまい現在はこの2枚のみとなってしまいました。

これからの季節に向けて、気になる方はどうぞお早めに。

オンラインストアはこちらです→
フラットスウェットバックストラッププルオーバー/ ブラック
フラットスウェットスリットドレス/ アイボリー


ラヂオの時間

3/12に店主が出演させていただいたラジオ番組『simple style -オヒルノオト-』。

前の日の回は遊佐未森さん、次の日の回はカラテカ矢部太郎さんと、なぜその間に自分がいるのか今もなお不思議なのですが、ともあれいい体験でした。

半蔵門のTOKYO FMに伺い、


イメージにかなり近い、ここでラジオ番組を発信しているんだなという佇まい(当たり前)のスタジオにお邪魔して。

生放送なので失言は完全にアウトです。
くれぐれも粗相のないよう、緊張で口の中をカサカサにしながら、ORDER BORDERのことなどを喋ってきました。

さてこちらの番組、TOKYO FMではなくJFN系列だったため東京や横浜は範囲外で、放送を聴けなかったよという声を多くいただいています(逆に長野県から聴いたよという有難いご報告もいただきましたが)。

そこで、録音した音源を送っていただきました。
自分では恥ずかしくて聴けませんが、お楽しみいただければ幸いです。

どうぞ!


ある光 ~ CURLY/ NOMADIC LIGHT COAT

先日告知した通り、本日は半蔵門のTOKYO FMにお邪魔して、人生初のラジオ出演を果たしてまいりました。

この件については後日改めてまとめるつもりです。

さて、今週はだんだんと春めいてくるようでして、迫るORDER BORDERへの期待も膨らむばかり。

そんな陽気につられて手にしてしまいたくなる羽織りものがCURLYより入荷しています。

NOMADIC LIGHT COATの名の通り軽快、そしてコートのようでジャケットのようでカーディガンのようで…と、ジャンル分けの難しい服でもあります。

素材は綿とポリエステルを混紡した天竺素材に樹脂加工を施した”ペーパージャージー”と呼ばれる生地です。
EEL Productsのペーパーチェスターの生地ほどパリパリはしていませんが、たしかに紙を思わせる独特なハリを確かめられます。
この清涼感溢れる一枚仕立てにしています。

当店ではオレンジとライトグレーが入荷しておりまして、ボタンをよく見るとそれぞれ本体の色目に合わせた貝ボタンが採用されています。
ムム、気が利いていますすね。

両脇にはポケットが設けられており、チョイと羽織ってそこまで出かける、なんてときにも便利です。

優しいデザインですので、0サイズ(女性向け)から揃えました。

春本番から夏にかけて、いろいろな装い、シチュエーションで活躍することは間違いないでしょう。
是非今のうちに店頭にてお確かめください。

オンラインストアはこちらです→ オレンジ/ ライトグレー


ラジオ番組出演決定&営業時間変更のお報せ

おそろしいことに、来週月曜日JFN系のラジオ番組『simple style -オヒルノオト-』にゲスト出演することになりました。とんでもない人選だと思います。

放送局:JFN系列全国 21局ネット
※JFN系列のFM局/青森・岩手・秋田・山形・福島・栃木・長野・富山・石川・福井・岐阜・三重・山陰・岡山・山口・香川・徳島・高知・長崎・宮崎・広島
※それ以外の地域ではスマートフォン・アプリ「ドコデモFM」「LISMO WAVE」「radiko.jp」を使って聴いていただけます。

放送時間:11時30分~12時55分生放送
(店主は12:25ごろから出演予定)

ということで、3/12は営業時間を15:00からに変更し、スタジオにて来週末のORDER BORDERのイベントのこととかえらそうに喋ってまいります。

しかし、ほんとうに大丈夫でしょうか…


晴れた日は君を誘うのさ 晴れた日は君を連れ出すのさ ~ ZDA/ Marathon 2200FSL

このところ寒の戻りがきついので、季節も気温も問わないスニーカーについてお話ししましょう。

おなじみZDA、前回は新シリーズ”Trainer”を紹介しましたが、今回はマラソンシリーズからお届けします。
当店では初登場、2200FSLです。

マラソンシリーズは以前から取り扱いのある2400番2800番など、個性豊かな品番がいくつもありますが、この2200FSLはどちらかといえば2400に近い、しかしやはり異なる魅力を持つモデルとなります。

戦後期チェコスロバキアおよび東カリブ諸国の靴製造の歴史を研究しているЮрай Шушка氏の作成した資料を参照すると、80年代に生産された同ブランドのクロスカントリー用の靴にかなり近似したモデルのようですが、これという特定はできませんでした。

アウトソールは2400同様の”マラソンソール”と呼ばれる凹凸の大きい形状で、ポワンポワンした独自の履き心地を生み出しています。

ミッドソールはEVAの二重構造、

アッパーはスウェードとナイロンのコンビで、耐久性が高く軽量な構造です。

まったく次から次へと心をくすぐる靴ばかり発掘されるブランドではありませんか。

最近ではZDAも何か思うところがあったのか本国で現代風のセレブ靴のようなゴージャスなモデルを出しているようですが(今のところ国内展開予定はありません)、一部の例外は除き、スニーカーの本質的な魅力はやはりこうした運動靴としての機能を前提としたデザインにあります。

それをはっきりと認識させられる一足です。

オンラインストアはこちらです


汚れてる野良猫にも いつしか優しくなるユニバース ~ KESTIN HARE/ DUNBAR FIELD JACKET

週末の快晴から一転してしばらく雨や曇天が続くようですが、そんな暗澹とした中にも麗らかな陽気にも馴染む、軽やかなジャケットです。

エディンバラから電車で40分程度の場所に位置する港町ダンバーの名を冠したこのジャケット は、”The Leithers”-港町リースの港湾労働者や建造物、現在の周辺環境など-という今季のKESTINのテーマが比較的イメージしやすい一着といえるかも知れません。

コットンとポリエステルを混紡した高密度ポプリン生地を一枚仕立てにしており、乾いた質感、程よい光沢が一層軽さを引き立てています。

その細やかな生地を大きめのステッチで縫い、優しさを内包しながらワークテイストを引き上げました。

フロントはボタンとファスナーの二重となっていて、しっかりと風を防ぐだけでなくカジュアル度を抑えています。

なお、このファスナーにはアウトドアウェアでもよく用いられるYKK製の樹脂モデル”VISLON”が採用されてました。
マットな質感が控えめな印象を生み出すだけでなく、その軽さゆえジャケット本体に負荷がかかりにくくなっています。

両脇ポケットのフラップや袖口はボタン留めとなっています。

と、細かく見ていきましたが、大きな魅力はその着心地でありシルエットであり、カジュアルでありながら過剰な男らしさを削ぎ落とすことで実現した汎用性です。
それらを生み出すための素材、ディテールであることは、袖を通していただければご納得いただけるはず。

ご紹介前に動いてしまいもうラスト1点を残すのみという現実が、それを物語ります。

気になる方はどうぞお早めに。

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蛙なく ゐでのわたりの山吹の花 ~ comm. arch./ Hand Framed Linen C.D.

思いの外暖かな週末に少しばかり戸惑いながらも、暦を見ればもうじき啓蟄。
早いものです。

ニットも、厚手のセーターはすっかりその存在感を潜め、薄手のハイゲージや、こうしたウール以外のものに気が向く時候となりました。

今回ご紹介するコムアーチの春の新作は、豊満な魅力を湛えたリネンのカーディガンです。

リネンニットといえば、一般的には薄手で軽やかなもの、涼しさを前面に押し出したものですが、このカーディガンはひと味違います。

用いられている最上級のフレンチリネンは、その繊細さゆえ、機械でスピーディーに編んでしまうと傷がついてしまいかねません。

そのため、東北の手横編み職人によって、ゆっくりじっくり編み立てられます。

結果、ぎゅっと目が詰まり、その清涼感はそのままに肉感豊かな風合いが生まれました。

カーディガン自体も、シンプルなようでいてその素材の魅力を活かすべく細部まで気の配られたデザインが施されています。

面白いのがボタン使いで、黒蝶貝のボタンを通常と表裏逆に用いています。

光沢の少ない面を表に出すことで、ざっくりとしたリネンの素材感と見事な調和が生まれました。

まったく心憎い一枚です。

これから毎年、今の頃合いから初夏にかけて大活躍することは疑いないでしょう。

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さわって・変わって ~ HAVERSACK/ リネンシルクショップコート

まだ朝晩は冬の残像が感じられるとはいえ、昼間はだいぶ暖かい日が増えてきて、自然と気持ちも和らぎますね。

当店でも春物のアウターはほぼ出揃い、臨戦態勢は整っております。

逸品ぞろいの今季のスプリングコートのなかでも、とりわけ濃密な、しかし物理的には軽快至極なこのコートは見逃せませんよ。

インディゴのヘリンボーン生地で仕立てられたショップコートですが、まずこの素材が尋常ではありません。

ぱっと見はコットン、またはコットンとリネンの混成と思いきや、リネンとシルクをほぼ半々で用いた至極ラグジュアリーな素材使いです。

リネンのシャリっとした質感にシルクのとろみが合わさり、重さや硬さのない、官能的な手触りを実現しています。

この贅沢な生地を一枚仕立てにしているわけですが、細かなディテールに至るまで、妥協のないデザインが施されました。

適所にパッチポケットを配し

縦型のスラントポケットは貫通し内側のジャケットのポケットに手が入る構造となっています。

袖口も手抜かりありません。

ボタンは水牛の骨を採用、マットな白色、冷たさのないやさしい触感が特徴です。

いろいろと要素の詰め込まれた服ながら、着てみると意外なほどにパンチが強くないのも面白いところで、普段の装いにも容易に溶け込みます。

ばさっと羽織るのもよし、ボタンを留めて襟元から覗くものを楽しむのもよいでしょう。

何にせよ、(特にハバーサックの服全般に言えることですが)着てみるのが一番理解するのには早いと思います。

冒頭で述べたように、だいぶ春らしい気候にもなりました、是非ご来店ください。

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