サマーヌード ~ Ithe/ No.14-33-BB & No.07-34-WP

毎度入荷してもすぐに完売してしまうため、多くのお客様からは正体不明の謎ブランドとして認識され、ブランド側からでさえも「いつも何もないから取扱店として案内できず、困る」とまで言われてしまっているIthe。

長らくお待たせしました、およそ半年ぶりの登場です。

今回は初夏~真夏に向けた、軽快至極なジャケットとパンツをご紹介します。

まずはジャケット、No.14-33-BB。

リネン、綿、ポリエステル混合の、シアサッカーのような縮緬のような、細かな皴が入った不思議な生地で仕立てられています。

この素材の軽さといったら、衝撃的の一言です。
袖を通しても、まるで何も身に纏っていないような感覚に陥ります。

乾くのも比較的早く、心地好く清涼な状態を維持できますので、まさに蒸し暑くなるこれからの時期に最適です。

そんな素材の特性を活かすべく、ブルックスブラザーズのブレザー(厳密にいえばそれを下敷きにしたItheの定番ジャケットNo.14-BB)をサンプリングし、再構築されています。

段返りの三つボタンはラペルのロールをそのままに二つボタンへ変更。

袖口のボタンは省略されました。

裏地もついていません。

胸と両脇のパッチポケットも廃止され、諸要素を削ぎ落したデザインとなりました。

とはいえ外側にポケットがないわけではなく、両脇の縫い目に沿って目立たぬよう縦型に入れられています。

ジャケットでありなつつも、さながらカーディガンのような、徹底的にライトな羽織ものとして、新たな境地に達しました。

一方のパンツNo.07-34-WPはといえば、1980年代にフランスで用いられていたワークパンツをベースに再構築。

片側に設けられたファスナー付きのヒップポケットがその名残を見せます。

腰の裏にはゴムが仕込まれ、

くわえてドローコードが通されました。
つまりこのパンツ、こう見えてイージーパンツです。

このパンツもジャケット同様すさまじい軽さを誇り、穿いていても、ふと何か大事なものを忘れてしまったかも知れないと不安がよぎるほどです。

セットアップでありながら裸さながらの開放感、そんな体験はなかなかできません。

今回も入荷早々にサイズ欠けを起こしてしまいました。
来たる太陽の季節に向け、是非今のうちにお手元へ。

オンラインストアはこちらです→ 14-33-BB/ 07-34-WP


失うとき はじめて まぶしかった時を知るの ~ blanc/ living work jacket & kitchen dress

とりわけ男性服について語られることですが、現代の衣類は大きく分けて3つのルーツまで辿ることができると云われています。
すなわち、ミリタリー、ワーク、そしてユニフォーム。

このように制服という概念が現在の服にもたらした影響は大きく、それは(「制服を着させる」ことの是非はさておいて)ある統一した装いを身に纏う行為に伴う表象をわれわれが美しいと感じるからに他なりません。

それが集団であれ個であれ制服を纏うことで生まれる凛とした緊張感、そして「場」の変換は独特の心地好さをもたらします。

blancのお二人はそうした要素に着想、そのまま何かしらの制服を作るのではなく、個々の日常に於ける概念としての制服を作り出しました。

女性用のワークジャケット。

ジーンズやワークウェアの生産地として知られる岡山県の児島で実際にユニフォーム用として織られた生地を用いています。
blancオリジナルの色に後染めされ、奥行きのあるいい風合いが引き出されました。

しっかりとしたコシがあり、一枚仕立てでも型は崩れません。

面白いのがポケットで、正面から見える3か所以外にも、実は両脇の縫い目に沿ってもう2つ設けられています。

ここに手を入れるとき甲に触れる面にはコーデュロイが張られており、手をほどよく温めてくれます。

春のみならず、真夏以外の季節はほぼ活躍してくれそうな、汎用性に優れたジャケットです。
まさに日常生活の制服。

この素晴らしいジャケットと同じシリーズで、シャツワンピースも入荷しています。

生地はこちらもユニフォーム用のもの。

共生地のくるみボタンは声高に主張せず、ただ静かにそこに佇んでいるだけでも、その存在はしかと確立しています。

袖口にはゴムが仕込まれ、作業時都合のいいポジションに収まってくれます。

ポケットは縫い目に沿ったシームポケット。
なお、こちらにはコーデュロイは用いられていません。

これ一枚でというよりは、ワンピース型の羽織ものとして、室内外を問わず活躍しそうです。

どちらもblancらしく、一見ゆるふわな可愛い服と思いきや実は細部まで徹底的に考え抜かれた本格派です。
日々のタフな相棒として、どんどん使い込んでください。

オンラインストアはこちらです→ living work jacket/ kitchen dress


野に咲く花のように ~ ASEEDONCLOUD/ Peasant shirt & Scarf one-piece

初夏から夏に路傍でよく見かける露草は、早朝に花を咲かせるも昼頃に萎んでしまいます。

咲く時間帯が朝露を想起させることからそう名付けられたと云われていますが、万葉の時代には月草または鴨跖草(ツキクサ)と呼ばれており、この音韻が転じたとも。
その性質から、命の儚さや心の移ろいやすさを仮託した歌がいくつも残っています。

月草之 借有命 在人乎 何知而鹿 後毛将相云
(月草の借れる命にある人を いかに知りてか後も逢はむと言ふ)

万葉集から一首。
月草の如く借りたような命の我々、どうして(将来のことなど知る由もないのに)後で逢いましょうなんて言うのだろう、という心情を詠んだ歌です。

さてこの露草、どうやらASEEDONCLOUDの世界でも親しまれているようです。

かつて英国の農夫が着ていたシャツに着想、再構築したPeasant Shirt。

さらりと乾いた質感のタイプライター生地に、可憐な露草の刺繍が施されています。

見づらいのですが、刺繍の脇にあるスタンプに記された”COMMELINA COMMUN”は、露草の学名ですね。

これは、17世紀に活躍したオランダの植物学者ヤン・コメリン(Jan Commelin/ Jan Commelijn/ Johannes Commelin/ Johannes Commelinus)と

その甥で同じく高名な植物学者カスパル(Caspar Commelin/ Caspar Commelijn)に由来します。

当時コメリン家には彼らを含め三人の植物学者がいたのですが、もう一人は世に出ることなく早逝してしまったとか。

このエピソードを二枚の青い花弁の下にひっそりと隠れる小さな白い花弁をもつ露草の花になぞらえ、フランスの植物学者シャルル・プリュミエが命名しました(なお、プリュミエは他にも多数の植物に著名な学者の名を与えています)。

露草の話ばかりになってしまいました。

もちろん、シャツ自体もアシードンクラウドならではの仕事が注ぎ込まれた、見事なものです。

ボタンの代わりには革鞄などによく使われる金具であるギボシを採用、

袖口の共生地くるみボタンがなんとも柔和な佇まい。

初めて出会うのになぜか懐かしい、不思議な郷愁が漂います。

またこのシャツにはリネンを用いたバージョンも存在し、

こちらには刺繍はありません。

袖口のボタンも共生地くるみでなく通常の貝使いですが、生地の空気を含んだかろやかな織りを引き立てて、そうしたシンプリシティもまた実に魅力的。
甲乙つけがたい存在です。

くわえて、同じ生地使いのワンピースも登場。

くもにのったたね』の花を育てる雲の上は風が強かろう、というわけで共生地のスカーフが付属しています。

こちらもタイプライター素材のものには左背面に露草。

スカーフを取り外せばすっきりした表情へ様変わりします。

シャツ同様グリーンのリネン版には刺繍がなく、素材の佳さを前面に出したデザインとなりました。
敢えて色のコントラストを強めたパイピングによって生地のやわらかさが引き締められていて、甘さと辛さの塩梅に唸らされます。

シャツ、ワンピース、どちらも来たる晴れやかな初夏から夏、まさしく露草の咲く季節に快く楽しめます。

不安になるような話ばかりで今後どうなるのかさっぱり見えないご時世ですから、初夏、まして夏の服の話なんてと思われる方も少なくないはず。

しかし先人の歌の通り、未来のことなぞ元よりだれにも見通せるはずがありません。
そんな我々の思いや社会構造の変化などお構いなしに、春は過ぎ、夏が近づいてきます。

であるならば、せめて前を向いて歩くしかないでしょう。

オンラインストアはこちらです→
Peasant Shirt ネイビータイプライター/ ベージュタイプライター/ グリーンリネン
Scarf Once-Piece ネイビータイプライター/ ベージュタイプライター/ グリーンリネン


シカクいアタマをマルくする ~ TULIP EN MENSEN/ 4 SQUARE SCARF

日中と朝晩の寒暖差は依然として大きく、昼に合わせれば風邪をひきかねず、朝晩に合わせれば昼には大袈裟な出で立ちになりがちです。

先人の教えに従い、寒さを感じたら三首(首、手首、足首)を温めましょう。

とくに首は皮膚の冷たさを感じる部分(「冷点」)が集中している箇所と云われ、ここが露出しているかどうかでだいぶ変わります。
そこで、脱着が容易でかさばりにくい巻物が活躍するわけです。

もちろんそんな実用面はもちろん、装いの小道具として使いたくなる一枚があればうれしいですよね。

たとえばこのスカーフのように。

新潟のすぐれた生産背景を武器とするTULIP EN MENSENは、何も亀田縞だけをフィーチャリングしているわけではありません。

なめらかな絹糸を用いたこのニットスカーフは、かつては絹織物の、そして戦後から現在にかけてニットの産地として知られる五泉(ごせん)市で作られています。
絹+ニット、まさに当地の利を活かした組み合わせです。

もちろん産地の品質に依存することなくTULIP EN MENSENならではの仕事がきっちりと施され、2色4枚の正方形のニットを接合したユニークな構造により、折り方、巻き方によってさまざまな表情を生み出します。

例えば、最初に上げたピンクのモデルはエクリュの部分を多く出した見せ方で撮影していますが、ピンクを強調するとこのようにがらりと変わります。

もちろんとくにこう巻いてくださいと指定はしませんので、そのときの装いや気分などにあわせ、自由にお使いください。

外出の自粛要請(何度書いても不思議な日本語です。要請された自粛の「自」とは?その行為の主体は?)、加速的なテレワークの普及で、今後は外でというよりも部屋着が着目されるであろうといったマーケットの分析を多く見るようになってきました。
たしかにそれも一理あると思います。
そしてこの点で考えると、基本的に表で用いる、しかも装身具としての要素も強いスカーフの優先度は低いかも知れません。

ただ、人は必ずしも人の目のために装うのではなく、ときに服を纏うことは移ろう花鳥風月を愛でるような詩趣を帯びた行為にもなり得ます。

どうしてもこう世が殺伐とすると、何にしても実利ばかりが意識に入ってきてしまうもの。
しかしこれから長引くであろうこの籠城戦に於いては、心の潤いもまた重要な生きる糧になるのではないでしょうか。

オンラインストアはこちらです→ エクリュ×ピンク/ カーキ×グリーン


Summer Dream ~ ISHMM/ BUILT:IN

この災禍に於いてもなんとか営業を続けてはいるものの、日に日に苛烈さを増す世の状況を見るにつれ、現実的にいつまでこうして店を開けていられるのか、正直なところ不透明ではあります。

それでも次々と春物夏物が届いているわけでして、先行きが見えないからこそ、なるべく早いうちにそれらのご紹介もせねばなりますまい。

つきまして、まだ4月で且つ肌寒い日が続いているなかではありますが、来たる夏に向けサンダルを披露致します。

革靴を構図ととらえ、新しい価値を追求する新進ブランドISHMM(イシュム)。
その新作”BUILT:IN”です。

昨年初登場するや否や多くの反響をいただいたAD:lib同様、剛性の高い一枚革を使用、履き始めは硬さを感じるかも知れませんが、次第に馴染んでいくはずです。

甲には革紐が通された意匠、ミニマムな構造へ控えめながらたしかな変化を与えています。

外側、内側で紐の覗き方が異なるのがまた小憎い。

足に直接触れる面は牛革ですが、ソール自体は軽量でクッション性に富み、滑りにくいラバー素材を採用しています。
こうした部分で意外と実用面にも気が配られているのもまたISHMMの特徴と言えます。

その洗練されたデザインワークゆえにしばしば誤解されがちなのですが、ISHMMはいわゆるコンテンポラリーブランドとは立場を異にしており、トレンドや時代の気分に左右されることなく、ただ己の道を一歩一歩進む愚直な流儀を発足時より貫き通しています。

ですから、そう簡単にスタイルが古びません。
今年も、来年も、その先もじっくりお付き合いいただけます。

そんな永続的価値を備えたこのサンダルとともに、靄がかった未来の向こう側をイメージしていきましょう。

オンラインストアはこちらです→
ホワイト Ladies’/ Men’s
ブラック Ladies’/ Men’s
ブラウン Ladies’/ Men’s
(今回入荷分のレディースはLのみで、足が小さめの男性にもお薦めのユニセックスなサイズ感です)


川の流れのように ~ niuhans/ Lightweight Linen Fly-front Stand Collar LS Shirt

緊急事態宣言下であるにも拘わらず、ふだん通り、否ふだん以上に人波で溢れた週末の仲町台でしたが(特にジョガーの多いこと!むしろ感染拡大が懸念されるくらいに)、さすがに平日で大雨強風、かつ真冬並みに寒いとなれば往来も減り、閑散としています。

当店はといえばふだんと変わらずずっと静かな時を過ごしておりますよ。
ハイ。

この寒さ、表現を変えれば春の長さも、一説によるとコロナの影響で世界中の工場が稼働していないことに因り温暖化が緩くなっているからとのことで、まったく複雑な気持ちになります。

良くも悪くも今までの人類のシステムの限界や問題を思い知らされているこの災禍、いつになるかは知りませんがひと段落したその先の世界は、われわれのよく知るそれではなく、否が応でもあたらしい秩序、あたらしい価値観に更新されたものになっているのでしょう。

アパレル業界も刹那主義的トレンドの仕掛けによる消費喚起、経済格差につけこんだ安価衣料の大量生産、コスパコスパコスパ、そうした旧態依然とした錬金術が近いうちまったく通用しなくなるのは目に見えています。

そもそも、世界中の大手メーカーがコロナによる売上減退の対処として生産現場に負担を押し付けている現状、この安易な発想は間違いなく最終的に自身の首を絞めるはずです。

ここ数年ファッション業界人が俄かにトレンディな言葉として何かと口にするようになった「エシカル」が畢竟表層的な美辞麗句に過ぎなかったことが、すっかり露呈してしまいました。

今後、身の丈に合った規模、丁寧な企画、品質に見合った適正な価格設定、そうしたビッグビジネスと相反する服作りの価値が、ますます高まると確信しています。

niuhansの服はまさしくその一例です。

有名人やインフルエンサーが絶賛しているのも見ない、地味で、時代性に乏しく、決して安くない、しかし一度身に纏えば、これがいかに徹底的な美学に貫かれた服なのかを体が理解します。

このスタンドカラーシャツも、ありふれているようでオンリーワンです。

素材は樹脂コーティングが施されたリネン。

拡大画像だとリネンと判りますが、着た状態を少し離れて見るとまるで薄い革のシャツのような、不思議な印象を与えます。

樹脂は着用と洗濯を重ねることで次第に剥がれていきますので、表情の変化も楽しめそうです。

ボタンにはシャツにはやや珍しく水牛の角を使用しています。

控えめながら生地の奥行きに負けない存在感がなんとも魅力的ですね。

シャツとしてはもちろんのこと、ちょっとした羽織ものにも活用できます。

今年に限らず、来年も、再来年も、長い季節を共に過ごしてくれるであろうこの一枚、是非お見知り置きを。

オンラインストアはこちらです


それでも好きだよ ~ HAVERSACK ATTIRE/ エンブロイダードシャツジャケット&ショーツ

緊急事態が発令されましたが、東京に準ずる神奈川県では衣料品販売業は休業要請の対象外ですので、今週末も平常通り営業しております。

こんな状況下でさえ相変わらず素敵な新作が続々と届いていまして、だんだん春本番から次の季節を感じさせるものも増えてきています。

HAVERSACK ATTIREのシャツジャケットは、清涼なリネンをベースに綿糸の刺し子を全面に入れた趣深い生地で仕立てられた、春~初夏向きの一枚です。

この豊潤な素材との艶めかしい調和を魅せるのが、この饒舌なナットボタン。
実にエロティックです。

それで終わらせないのがハバーサック、両胸のフラップ付きポケットや

腕、肩の可動域を広げる背面のアクションプリーツと、機能面にも手抜かりはありません。

そして、さすがにセットアップとは申しませんが、同素材のショートパンツも登場。

たっぷりした素材使いに、お気楽なゴム入りの腰回り。
気張らずに楽しめます。

災禍をよそに、季節はいつも通り歩みを止めることなく過ぎていきます。
こうした服だって、今はまだ早いかなと思っているうちに出番が訪れることでしょう。

きっと長期戦になります、時には一呼吸して、そんな移ろいに目を向けるのも必要です。

オンラインストアはこちら→
エンブロイダードリネンシャツジャケット/ エンブロイダードリネンショーツ


試験的サービスを実施します

毎日がエイプリルフールのようなわが国の状況、社会の底から不安と怒りがじわじわ満ちてきているのを感じます。

こんな状況でも営業を続けざるを得ないのですが、なるべくお客様の罹患リスクは避けたいところ。

しかしいくら恒常的に閑散とした店だとしても、偶然お客様が重なる可能性はゼロではないわけです。

その点に不安をお持ちの方もいらっしゃるのではと思い、試験的サービスを始めることにしました。

ご希望の日時をその前日までにご指定いただければ、お客様一名ないし一組につき一時間を確保し、店を貸し切りにできるようにします。

その貸し切り可能な時間帯は、5:00~12:00、20:00~24:00の間です。
つまり営業時間外ですね。

店主に別の予定が入っていたり、ほかのお客様とバッティングした場合は、その都度ご相談させてください。

ご予約はTwitter、Instagramのメッセージ、またはメール(euphonica.ykhm@gmail.com)までお願いします。

正直どこまで需要があるかわかりませんが、お一人にでも喜んでいただければ…


風立ちぬ ~ Handwerker ASEEDONCLOUD/ HW coat & HW wide trousers

思えばこの春も大豊作だったスプリングコート、今季の〆を飾るのはHandwerkerの定番モデルです。

とはいえこのコート、以前はHW over coatと呼ばれていたのですが昨年秋にモデルチェンジ、その変わったばかりのものがご紹介前に完売してしまったため、結果として初のお披露目となります。

職人の仕事着をテーマとする同ブランドだけあって、さまざまな作業を想定してデザインされており、ジャケット等の上着にばさっと重ねて羽織れるボリューム感に仕上がりました。

大ぶりのパッチポットの右側には小ポケットが内蔵、細かいものを見失わずに済みます。

おなじみの紙パッチは前立て裏に縫い付けられました。

生地はコーデュラナイロンを30%混ぜた高密度コットンツイル。

高い強度を備え、また速乾性にも優れています。

アメリカ空軍で1950年代から60年代にかけて用いられていた温暖地(VERY LIGHT ZONE)用飛行服K-2Bに着想、自覚的にか無自覚的にか、ASEEDONCLOUDから流れる空の系譜は引き継がれているようです。

これにくわえて、同じ生地を使った定番ワイドパンツも入荷しています。

尾錠で微調整できる腰回り、手が入れやすいよう斜めにカットされたヒップポケットと、こちらのデザインは今までと変わっていません。

厚みが抑えられた生地ですので、真夏でも快適に楽しめるはず。

店頭での反応すこぶる好く、こんな殺伐とした状況でも動きを見せています。
有難いことです。

ところで先ほど緊急事態宣言が発令、案の定お上はわれわれ零細商店を本気で殲滅する気らしく、休業期間の損失補填は否定されてしまいました。

われらが総理閣下およびそのりっぱなお仲間たちは、凶悪な疫病ですら支持母体の懐を潤わすための道具か、夢の憲法改造のための格好の口実くらいにしか考えていないようです。

ゆえに、当店は明日以降も営業を自粛しません(もちろん、状況を見つつ)。

店主自宅が店から徒歩数分ですから、通勤時の濃厚接触リスクはきわめて低く、その点はご安心ください。

それにしても、命を守るために、コロナだけでなく自国の政府にも抗わなくてはならないとは、なかなか難儀しますね。

さすがにお客様へのご来店は促しづらいところですが、ひとまず平常通り店頭通販ともに購入可能ですので、ご検討いただければ幸いです。

オンラインストアはこちらです→
HW coat ベージュ
HW wide trousers ライトグリーン/ ベージュ