ノース・エンド ~ CURLY/ RAFFY & PRESTON ZIP PARKA

初めて紹介してからもう三度目の秋になりますが、飽きられるどころか絶賛の声は高まるばかり。

CURLYを代表するスウェットパーカRAFFYの秋冬モデルが、今年もやって参りました。

フロントジップをどこまで開けてもフードがぺしゃんこにならず立体的な形状を保つ独自の構造、

肉厚にして柔らかく、しっとりふわふわした肌触りと、

長年の着用を経ても一向にへたらずまた硬くならない耐久性、着用時のシャープなシルエットは、トレンドの動きに負けない普遍的な価値を備えています。

基本的にブランド名でものを選ぶお客様の少ない当店ゆえ、CURLYが、とかではなく単に店頭に置いてあるスウェットパーカとしてとしか認識されないケースが今もほとんどであるにも拘わらず、体ではっきりとわかる極上の品質を評価され、毎度入荷のたびに驚くほどの速度で巣立っています。

そのRAFFYをより秋冬向けに再設計したのがPRESTON。

こちらはコットンをベースに、スーパー140’sという高級スーツ生地に用いるような繊維の細いウールの糸を配合、豊かな触感と確かな保温性を生み出しました(ちなみに、RAFFYにはトルファン、ギザ、スーピマの落ち綿のみを混紡したムラ糸リサイクルコットンを編み上げた生地を用いています)。

そんな糸を使って、手入れとか大変なんじゃないの?という疑念は当然起こるかと存じますが、ご心配なく。

RAFFY同様、洗濯を繰り返しても風合いが崩れることなく、長く楽しめるよう考慮されています。

なお、RAFFY、PRESTONともにファスナーもこの上質な生地に負けないものを採用。
歯の一本一本に磨きをかけたYKKの最上級品エクセラは、開閉時の使用感も抜群です。

両モデルどちらもそれぞれの佳さがあり、なかなか甲乙つけがたいところ。
純粋に、用途やお好みでお選びいただければ、きっと幸せになれますよ。

オンラインストアはこちらです→ RAFFY ZIP PARKA/ PRESTON ZIP PARKA


3エーカーの土地と一頭の牛 ~ LETROIS/ Rodney

MOSODELIAあらためLETROIS(ルトワ)。

5月の先行受注会でもご好評いただいたこのブランドから、第一弾となるシャツ”Rodney”が届きました。

パターンナー出身ならではの技巧を駆使し、19世紀半ばのシャツを再構築したグラッドストーンカラーのシャツです。

このグラッドストーンカラーは、ヴィクトリア朝の時代4度にわたって英国首相を務めた名宰相ウィリアム・ユワート・グラッドストーン(1809-98)が愛用したことでその名を冠し有名になりました。

平和主義、自由主義を掲げたグラッドストーンは、相対し帝国主義を推し進めるベンジャミン・ディズレーリと二大政党制のもと鎬を削った19世紀英国政界の最重要人物の一人。

日本に於いても、同じく当時辣腕を振るったプロイセンの宰相オットー・フォン・ビスマルクの対局に位置する高名な政治家として、福沢諭吉や中江兆民、大隈重信らに影響を与えたと云われています。

なお、浅学故経緯は不明ながら、かのトーマス・エジソンへ向けた肉声の録音が残されています(1888年)。
いかにも演説慣れした深い声と重厚な調子に、つい聞き入っちゃいますね。

さて、このシャツの襟はグラッドストーン翁よろしく立てるのはもちろん、

通常のシャツの如くお召しいただくことも可能となっています。

またその特徴は襟型のみならず、肩甲骨に主眼を置いたパターンワークが展開され、

着心地、運動性、美しいシルエットを生み出しています。

袖も2枚接ぎの立体的なつくりです。

裾はやや長め。

出してもずろっとせず、入れてももたつかない、絶妙な丈感に唸らされます。

往時の英国の匂いを味わえつつも、しっかりと現代の日本の服として整えられたこのシャツ、日常生活から堂々たる演説の舞台まで、いつでもお供として寄り添ってくれそうです。

そういえば今さらながらこのシャツの名はグラッドストーンではなくRodney、となれば自ずと第二次世界大戦で活躍した英国海軍の戦艦ロドニーを想起しますが、

ロドニーは大戦時、重巡洋艦ノーフォークやドーセットシャーらとともにドイツの戦艦ビスマルクを撃沈しています(また史上初めて戦艦同士の交戦で魚雷攻撃を成功させた事例となりました)。

デザイナー菊地さんが、鉄血宰相にしても戦艦にしてもビスマルクに対していったいどんな思いを抱いているのか、それは知る由もありません。

オンラインストアはこちらです→ ホワイト/ ネイビー


賢者の贈り物 ~ YOAK/ HENRY

平凡なようで、平凡からほど遠い靴です。

YOAKの新作HENRYからは、今までのヨークらしさを失うことなく、ブランドが確実に次のステージへと進んだことを窺い知ることができます。

ローカットでなくハイカットでもない、絶妙な高さのミッドカットが、今見ると新鮮な印象。

灰色がかったホワイトスウェードに、仄かに暖色を帯びた靴紐が、ともすれば過剰に禁欲的になりすぎかねないデザインに優しい温かみを付与しました。

足首からつま先まで裏面には豚革がたっぷりと用いられ、ふんわり柔らかく足を包みこみます。

中敷きは低反発フォームの本体に

ライニングと同じくやわらかな豚革を貼ったものです。

STALEYの上位モデル1.0と同じくVibram社製のソールを採用。

レギュラーモデルにくらべ耐摩耗性、グリップに優れています。

表面上ここまで虚飾を削ぎ落し尽くすと何か足さねばと不安に駆られそうですが、こうした細部への入念な気配りから、そんな余計なおかずなど不要ということがお解りいただけたことでしょう。

うれしいことにソール交換にも対応していますし、くてくてに履きこんで、それに伴う変化も楽しみたいですね。

オンラインストアはこちらです


山へ行こう 次の日曜 昔みたいに ~ KESTIN HARE/ STAC BLAZER

南関東を直撃した昨夜の台風、市内の中では比較的影響は軽微だったとはいえ、仲町台でも至る所で倒木を見かけ、その破壊力を再確認させられています。

各路線、車道、交通機関全体には甚大な影響が出ているとか。
関係者の皆様のご苦労には頭が下がります。

本日は台風一過で異様な暑さに見舞われていますが、それでも嵐で叩き落されたどんぐりや栗の青い実の多さから、秋の気配は確実に色濃くなっているようです。

ということで、昨年NIKKEI STYLEでさらにその名が広く知れ渡り(その節は有難うございました)、今やKESTIN HAREの代表格となりつつあるSTAC BLAZERの今季バージョンをご紹介しましょう。

ケスティンの19AWのテーマは”IN HIGH PLACES”。

スコットランドのハイランド地方の町フォート・ウィリアムにほど近い場所にて山岳ガイドであるミック・タイ氏が個人的に収集した山岳関連のアーカイブ(Scottish Mountain Heritage Collection=SMHC)が収蔵されており、そのなか、就中登山の黄金時代とも呼ばれる1970年代の登山家の装備品などから着想したコレクションとなっています。

基本となる色調は60~70年代の山岳地帯の自然環境をもとに構成され、スコットランドの荒涼とした風土を彷彿させます。

当店ではすでに3シーズン目を迎えるSTAC BLAZERもまた、どこか悲哀を帯び、荒涼とした景観が聯想される素材や色に置き換えられることで、また新たな一面が引き出されました。

まずはこちら、ブラックのミニヘリンボーン生地。

乾いた風合いのコットンナイロンで、それほど厚みはなく、今の時期から秋全体、また春などに便利な素材感です。

袖裏には生成りのコットン生地が張られ、防寒性を高めるのみならず、袖を折り返したときの表情にも変化が生まれるようになりました。

もう一色は、より秋冬らしいピート(泥炭)。

ウールとコットンをブレンドしたツイードのような質感の生地で、ほどよい硬さ、ざらつきがとても魅力的です。

STAC特有のワークジャケット調ポケットも、この素材に変わることで歴史の重みのような印象すら与えます。

袖裏はこちらもブラック同様の仕様です。

ピートといえばスコッチウィスキーを造る工程でしばしば用いられるものでもあり、この選択に酒好きケスティンの嗜好が垣間見れますね。
意識的か無意識なのか、前シーズンのコレクションからの自然な連動にニヤリとさせられます。
そういえば、昨年の秋冬のテーマはスコットランドの山小屋文化でした

なんて、ずいぶんと脱線しましたが、どちらもこまごました予備知識など不要なほど使い勝手に優れた、良質なジャケットです。

毎回人気のモデルですので、まだサイズの揃う今のうちに是非ご検討ください。

オンラインストアはこちらです→ ブラック/ ピート


進化理論 ~ tilt The authentics/ Belted 1 Tuck Chino Trousers

回を追うごとに着々とファンを増やし続けているtilt The authenticsのテーパードパンツ、この秋も一層の進化を遂げてやってまいりました。

今季は微起毛をかけた肉厚のチノクロスで仕立てられ、共生地のベルトが付属しています。

基本的にはいつもの型を踏襲してはいますが、ポケットは片玉縁から両玉縁仕上げへ、

背面のベルトループやポケットのデザインにも若干の変更が行われ、より全体の印象が洗練されました。

内側の生地の処理も初回はロックステッチでしたが、この春夏よりパイピングが施され、裏返してみても美しくなっています。

こうした細部の改良はありつつも、前述の通り本質的な部分はきちんと残されており、その美麗なシルエットと快適な穿き心地の驚異的な両立には思わず鼻息が荒くなってしまうほど(なお、今季よりウェストサイズが若干大きくなって、より多くの方にお楽しみいただけるようになりました)。

このパンツに限らず、この軽快な着用感がtiltの大きな魅力として、リピーターを生み出す一因となっています。

現に、このブログやオンラインストアに公開される前から、店頭ではご試着された方が次々とお買い求めくださり、すでに色によってはサイズ欠けまで発生してしまいました。

その脅威的な実力、一度味わってみては如何でしょうか。

オンラインストアはこちらです→ キャメル/ チョコレート


ソロ・アドベンチャー ~ HAVERSACK ATTIRE

往年の男服の魅力を再構築したその服は、クラシカルで、むせるほど色香が匂いたつ。

ハバーサック、就中ATTIREラインに愛好家の紳士諸兄が抱かれる印象は以上のようなものではないでしょうか。

それは一面では正しく、でありながらここに留まることなく。
意外なほどテクニカル素材の導入に積極的なのもまたハバーサックの特徴と言えます。

まずはこちらのジャケットとパンツをご覧ください。

いつもの如く濃厚な雰囲気漂うハウンドトゥース柄のウール、と思わせて、帝人の”SOLOTEX(ソロテックス)”を用いた生地で仕立てられています。

ソロテックスは、ポリエステルの一種であるポリトリメチレンテレフタレート(polytrimethyleneterephtalate=PTT)から成る繊維です。

1999年に旭化成によって開発され、帝人と折半出資した合弁会社を経て現在は帝人フロンティアによって提供されています。

やわらかな肌触りを備え、またバネのような螺旋状の分子構造によって動きに対し元に戻ろうとする性質があるため、形状安定性に優れています。

このシャツ袖のジャケットとパンツも、立体的な構造にくわえ素材の特性もあり、たいへんしなやかで、軽快な着心地です。

パンツは腰のプリーツを深く設け、見た目以上に生地をたっぷりと使っています。

ゆえに着たまま踊れるほどの運動性、試しに穿いていただければきっと驚かれることでしょう。

なお、パンツは同じくソロテックスを用いつつもコットンを併用し、また風合いの異なるシャークスキンジャカード生地で仕立てられた同型も用意しています。

こちらはソロテックスのもつ伸縮性をより活かし、ポリウレタンを使っていないのにも拘わらず全方位ストレッチ機能を備えています。

くわえて、ジャケットも異素材の同型を。

こちらはソロテックスでなく、上質なウールのニットメルトンで仕立てられています。

素材、柄が変わるとだいぶ印象が変わりますね。

ジャケット、パンツともにソロテックスを採用したものは家庭で洗濯可能です。

ハウンドトゥース柄はもちろんセットアップで着用すればより楽しめますし、またどれも単品で使いやすいのがうれしいところ。

どうぞ用途やお好みに合わせてお選びください。

オンラインストアはこちらです→
ハウンドトゥースローファージャケット
ハウンドトゥースプリーテッドパンツ
シャークスキンダブルジャカードプリーテッドパンツ

ニットメルトンローファージャケット


きっと来る きっと来る ~ K.ITO/ ウール天竺カーディガン&プルオーバー

長年の経験に裏打ちされたその圧倒的な実力を武器に、昨年秋に鮮烈なデビューを果たしたK.ITO(ケー・イトウ)。

40年近く主に裏方として活動し服作りのすべてを知るベテラン・井藤一男氏がそのセンスと技術を注ぎ込んだ、新しくも老練なブランドです。

この春夏も勿論やる気満々だったのですが、なんと当店オーダー分がすべて生産中止になってしまったため、仲町台ではおよそ一年ぶりの登場となります。

まずは前回もご好評いただきあっという間に完売してしまったカーディガン。

今回はホワイト、トップグレー、ネイビーを取り揃えました。

さらりとした乾いた肌触りに心地好い重さを伴うもっちり感を備えたウールの天竺素材を用いており、

首に沿って立ち上がった襟、

脇が袖の一部と一体化し、腕の可動域を高めたフリーダムスリーブなど、

カットソーだからこそ可能な構造の服に仕上がっています。

ボタンおよびボタンホール部分には補強のグログランテープが貼られるなど、実用衣料としての気配りも申し分ありません。

また、同じ素材のクルーネックプルオーバーも入荷致しました。

ヴィンテージのスウェットシャツのディテールをサンプリングし、カーディガンより一層カットソー感の強いデザインとなっています。

襟もとには1930~50年代のスウェットによく見られた両Vガセットを模した意匠があしらわれ、

袖付けは前面がセットインで

背面がラグラン、

いわゆるスプリットラグランスリーブ。
こちらはスウェットだけでなくコートなどで見られる構造ですね。

両脇のパーツが背面から袖の下と繋がり、さらに動きやすさを高めています。

袖口もまたヴィンテージスウェットよろしく長めのリブを模した形になっていて、この部分を折り返して着ることも可能です。

カーディガンにプルオーバー、どちらも甲乙つけ難い完成度に悩むところ。

是非店頭にてそれぞれの佳さを比較してみてください。

オンラインストアはこちら→
ウール天竺カーディガン ホワイト/ トップグレー/ ネイビー
ウール天竺プルオーバー トップグレー/ ネイビー


2019 SHOP LOCALに参加します

アメリカン・エキスプレスの中小企業支援プログラム「SHOP LOCAL」は、地元の個人商店を応援する活動として、2017年横浜元町からスタートしました。
2018年にはJCBも参加し、全国規模のイベントに。

そして2019年、さらに大きなキャンペーンとして第3回目が下記およそ2ヶ月にわたって開催されます。
9/3(火)~10/31(木)

北は北海道から南は沖縄までさまざまなお店が名を連ねるなか、僭越ながら当店もひっそりと参加することとなりました。

キャンペーン期間中、当店をはじめSHOP LOCAL参加店にて、Amex、JCB(クレジット・デビット・プリペイド)、そしてQUICPay™(当店では使用できませんが)のいずれかを用いて1000円(税込)以上お買物いただいたお客様に、プレゼントを進呈致します。

まずは、SHOP LOCALノベルティのトートバッグ。

こちらは各店先着20名様に差し上げます。

さらに、同じく税込1000円のお買い物ごとにお渡しする抽選カード(各店舗先着100名様)1枚につき1回、デジタルカタログギフト「Made in Japan with日本のおいしい食べ物」が当たるオンライン抽選に応募することができます。

抽選結果は、カードに記載されているQRコードからすぐに確認できます。

どちらも、在庫が無くなり次第、特典は終了します。

キャンペーン期間は、ちょうど秋冬の新作入荷真っ盛り。
どうぞこの機会をお見逃しなく!

公式サイトはこちらです


WAITING SO LONG ~ KIMURA/ crew neck cardigan shirt & narrowing cardigan

たいへん長らくお待たせ致しました、5月のKIMURA受注会でオーダーいただき未納の状態が続いていた新型crew neck cardigan shirtが、ようやく到着しました。

同時に、当店で展示会発注をかけていたものも一枚だけ入荷していますので、改めて詳細説明を。

素材は、今回の納期遅延の原因となったフィンクスコットンのブロード生地です。

フィンクスはギザコットンの特級品で、しっとりとした肌触り、なめらかさ、耐久性を兼ね備えています。

今回はシャツカーディガンシリーズ初となる無地で、アクセントカラーのパイピングも控えめな色目に抑えられました。

細かい部分を見ますと、第一ボタンは厚みのあるパイピング部分にかかっているため、他の部分にくらべボタン付けの糸の高さを出しています。
この気配りがまたKIMURAらしいですね。

と、また新たな名品が生まれてしまいました。
先日の受注会で人気が高かったのも頷けます。

さて、このクルーネック版の配色が素晴らしかったので、当店のなかば別注のような形でnarrowingも同色を作っていただきました。

いつもはストライプ柄ですので、そのnarrowingっぷりが見やすかったのですが、

今回は無地のためほとんど判りません。

実に贅沢なつくりです。

木村さんも作ってみてその出来の良さに驚いたようで、今後レギュラーカラーとして昇格することが決まりました。
パチパチパチパチ。

とはいえ今回の入荷分は2着のみ。
いつもの如く争奪戦となることは間違いないでしょう。

時は晩夏、こうした羽織ものの出番が増える時候です。
どうぞお早めに。

オンラインストアはこちらです→ crew neck cardigan shirt/ narrowing cardigan(ブラック)


おまえの出番さ ~ SEIL MARSHCALL/ Mini Reporter Bag

まだ夏は夏としてこの場に居座ってはいますが、それでも秋の気配が日ごと濃くなってきています。

こうしてまたいつの間にやら次の季節へ切り替わっているのでしょう。

そのころには装いもウールなどが増え、重い印象となります。
となると、鞄もいつもの軽快なものだけでなく、こんなどっしりとしたコクが欲しくなるのでは。

久しぶりの紹介となるドイツのSEIL MARSHALL(サイルマーシャル)。

今回登場したMini Reporter Bagは、当店では未展開ですがブランドとして定番で作っているReporter Bagをサイズダウンした、日常生活はじめさまざまな場面に対応しやすいショルダーバッグです。

ラインナップの多くが迫力に満ち、ともすれば強すぎる、そんなサイルマーシャルの長短併せ持つ特徴を残しながらうまく軽減し、絶妙な塩梅に留めました。

素材はキャンバスに牛革のコンビ。

色止め加工も抑えられ、自然な風合いをそのまま残した革は、使い込むとどんな表情を見せてくれるのか、とても楽しみです。

金具には重厚な真鍮製を採用しています。

ショルダーストラップはコキで長さの調節が可能となっており、使用者の体形や用途に柔軟に対応します。

フラップと両脇に設けられた豚鼻をどう使うかは、貴方次第。

フラップはバックルとギボシどちらでも開閉可能です。
実際はバックルでフラップの被せを調節、ギボシで開閉、となると思いますが。

フラップを開けるとさらにドローコードが。
荷物のブレと飛び出しを防いでくれます。
おそらく水牛(または牛?)の角を削り出した留め具がまた、実に渋い。

中は二気室に分かれています。

さらにそれぞれ小さなポケットがひとつずつ仕込まれており、印象以上の細かい構造に驚かされます。

A4がギリギリ収まる(本体から若干はみ出すものの、フラップは閉じることができます)サイズ感ゆえ、あまり大きなバッグを持ちたくないという方も、逆にしっかり荷物を運びたいという方にも応えてくれるのではないでしょうか。

前述の通り秋冬の装いに最適ですが、かといって春夏におかしいわけでもなく、結局のところ季節を選ばないバッグではあります。

その用途の広さ、頑強さ、そして流行とまったく無縁の存在感、まさに日々の相棒たるに相応しい逸品です。

オンラインストアはこちらです