FACYにて公開された私的プレイリスト各曲を簡単にご紹介します

お馴染みFACYのプレイリスト企画、今回は4店舗合同です。

セレクトショップ謹製、「休日」に聴きたいプレイリスト。- FACY MEN

世が世ですから連休とはいえヤッホウ遊びに行こうぜとはなりづらい今年のGW、せめて音楽で気分を盛り上げようと編集部からオファーをいただき、当店は『妄想ドライブミュージック』を提供致しました。

今回はFACYの記事中に各曲解説はありませんので、簡単な紹介文をこちらのブログに載せておきます。

1. Wouter Hamel/ Details

オランダのジャズミュージシャン、ウーター・ヘメル。
毎年天候に恵まれるGWの休日気分そのもののような楽曲を、冒頭に選びました。

2. 鈴木茂/ Lady Pink Panther

目を閉じればそこに浮かぶのは大人のリゾート。
アダルトで、肩の力の抜けた、洒脱な一曲です。

3. UA/ HORIZON

かなり初期の作品で、まだコクの出ていない若かりし頃の歌声が、若葉の季節にぴったり。
当時は藤原ヒロシがプロデュースしていました。

4. Char/ Shinin’you, Shinin’Day

イントロから初夏の風が抜けます。
ロックのイメージの強いCharの、別の魅力がよく出た佳曲。

5. Mackey Feary Band/ A Million Stars

ハワイアンAORの代表格バンドKalapanaのメインボーカルだったマッキー・フェアリーのソロ作品です。
ハワイの夜を駆け抜けるような、アーバンでメロウな音がたまりません。

6. Browning Bryant/ Liverpool Fool

アラン・トーゥサンのプロデユースの下で手掛けられた、爽やかさ極まる一曲。
ブロウニング・ブライアントは当時まだ16歳で、アイドル的な立ち位置で活動していたみたいですね。

7. Nohelani Cypriano/ Lihue

暖かくなるとハワイナンAORが聴きたくなります。
歌手として、キーボード奏者としてハワイでは名高いノヘラニ・シプリアーノの代表曲。

8. 小島麻由美/ 恋の極楽特急

小島麻由美はいま改めて再評価されるべきミュージシャンの一人だと思います。
なかでもポップなメロディが病みつきになるこの曲は、気候の好い今の季節には最高です。

9. King James Version/ I’ll still love you

軽やかな曲が続いているので、ちょっとテンポを変えてみました。
ブッダ・ブランドの『人間発電所』のサンプリング元ネタとして知られる曲ですが、それだけで留めておくには勿体ないですよ。

10. Lemuria/ All I’ve Got to Give

またまたハワイアンAOR。
ジャンル名は知らずとも、レムリアは知っているという方は少なくないのでは。
軽快さとメロウネスの見事な融合です。

11. Oh! Penelope/ I’m Gonna Miss You

オー!ペネロープは、<詩人の血>解散後に元メンバーの二人で結成したユニットで、いわゆる渋谷系とは似て非なる独自のポップスを作っていました。
活動期間は短く、アルバムも一枚しか残していませんが、しっかり作り込まれたポップスらしいポップスの魅力は色褪せません。

12. Original Love/ I Wish

東芝EMI時代のオリジナル・ラヴの素晴らしさについてはすでに他の記事でも語っていますが、語り尽くせません。
何かが終わったときのような、寂しさのようなそうでないような、とても不思議な気持ちを喚起するこの曲で、プレイリストを締めくくるとします。


長い間 待たせてごめん ~ Ithe/ No.28-48-HTO

一昨年の初登場以来、絶大な人気を誇るItheのTシャツ、No.28-HTO

もともとはItheチームと当店店主が個人的に着たい日常使いのTシャツとして共同企画したものでしたので、これほどまでに多くの方にご支持いただけたことに驚きながらも、とてもうれしく思います。

もちろん今年も入荷予定ではありますが、それに先んじて新型、待望の長袖バージョンが届いています。

ごわつかず、絶妙な厚みと密度を備えた透けにくい生地に、ほどよく開いた共生地のバインダーネックなど、袖の長さ以外はすべて半袖モデルと同じ仕様となっています。

1980年代のヘインズをサンプリングした、裾と袖口の天地引き縫い。

ステッチが目立たず、また強度にも優れていますが、特殊なミシンが必要なうえ縫うのが難しいため、いまではあまり見られなくなった縫い方です。

一般的なTシャツにくらべ、やや低い位置につけられた洗濯表示タグ。

裾を出したときにパンツにかかるため、脇にチクチクと当たりません。

なお、このタグはブランドタグも兼ねています。

これは、襟裏にブランドタグをつけると着心地を損ねてしまい、またプリントで代用すると透けてしまうため。

こうした細やかな気遣いも、このTシャツの高い完成度を構成する大事な要素です。

パックのデザインは今季ちょっとだけリニューアルしました。

白の無地Tですから、もうどう着るとか考えるまでもありませんが、たとえばKIMURAのnarrowing cardiganとの相性なんて、抜群の極みです。

毎回すぐに完売してしまうシリーズにつき、かなり大量に仕入れてはいますが、油断はなりません。

まだ朝晩など肌寒い日も多い春~初夏にうれしい、最強のサポートアイテムです。
すでにNo.28-HTOをお持ちの方も、未体験の方も、どうぞ一枚お手元へ。

オンラインストアはこちらです


トパアズいろの 香気が立つ ~ HAVERSACK ATTIRE/ コットンタイプライターベンガルシャツ

GWまで受付中のジャケットがお陰様でご好評いただいておりますHAVERSACK、続々登場する新作ももちろん見逃せません。

ハバーサックのなかでも特に色気の強いATTIREから届いたこの不思議なプルオーバーは、来たる初夏の、みずみずしい清冽な空気と鮮烈な陽射しに映える一枚です。


コットンタイプライターにして、シルクを思わせるなめらかな肌触りとやわらかさを備えた生地で仕立てられたこのシャツは、ブランド側の言葉を借りると、在仏アフリカ系移民が着ている服をベースに再構築したとのこと。

それをベンガルシャツと呼ぶそうなのですが、なぜフランスのアフリカンが着ている服が南アジアの地域の名を冠しているのかは、調べてみてもよく判りませんでした。詳しい方の情報をお待ちしております。

さてこのプルオーバー、シャツと称するにはユニークなディテールが散見され、たとえばスタンドカラーはスナップボタンで留めつつも

前立ては通常のボタン、それも一種の変形比翼とでも言えるような独特の意匠で隠されています。

裾には前後に一本ずつ紐が通されており、

これを絞ることで、着丈を調節することができます。

なんともとらえどころの難しい服ながら、着てみるとそこはさすがハバーサック、とくに違和感もなく、すんなりと装いに溶け込みます。

シャツとしても、軽い上着としても使えますので、初夏から真夏にかけて、意外と様々な場面で重宝するはずですよ。

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君は流れ星 ~ Ithe/ No.45-ad

業界の慣例なんて知ったこっちゃないぜと言わんばかりに、今年も相変わらずマイペースなスケジュールを組んでいるIthe。
ようやくこの春の第一便が届きました。

たとえば、2年前に初めてItheを取り扱ったときにご紹介したコーチジャケットNo.16-VA

昨年の春に人気を博したアノラックNo.38-LBといった

過去のアーカイブ品が再入荷。

そしてもちろん、待望の新型も到着しています。


店主個人が好きという理由で、当店ではしばしば登場するスキッパー。
Itheの手にかかると、また一味違いを見せてくれます。

今回のモデルNo.45-adのサンプリング元は、1990年代に作られたadidas製サッカーシャツ。

まだだいぶ80年代の雰囲気が残っているところを見ると、おそらく90年代といっても初頭のものかと思われます。

今回Itheのシャツが採用したのは、ポリエステルのシアサッカーです(サッカーシャツだけに…)。

この糸自体に涼感が備わっているだけでなく、シアサッカーの特徴であるポコポコとした表面の質感に起因する肌離れの良さが加わり、蒸し暑い日でもべたつくことなく快適に着用できます。

また、比較的タイトな引用元に較べてサイズ感にゆとりを持たせており、この素材の持つ清涼な特性がより活かされています。

袖のスリーストライプスはさすがに再現できないため一本にまとめられていますが、これはこれでスポーティーさが薄れ、却ってポジティブな結果を生み出していますね。

袖口はリブからスナップボタンつきのカフスへと変更されました。

もとのデザインが持つアクティブな要素はそのままに、しかしあくまでスポーツウェアの再現ではなく、都市生活で着るものであるというItheのスタンスが、ここに垣間見られます。

こうしたオリジナルへの経緯に基づく足し算、引き算の妙は、Itheの大きな魅力と言えます。
表面的にはコピー、レプリカと似たように見えて、実はまったく異なるアプローチというわけです。

その切れ味鋭いディレクションを、是非実際に袖を通すことでお確かめください。

オンラインストアはこちらです→ No.16-VA/ No.38-LB/ No.45-ad


ねむり疲れた子供たちが ねむり疲れた夜をあけさせる ~ Olde H&Daughter

『春暁』をわざわざ例に出すまでもなく、朝晩の冷え込みも和らぎ、眠りが心地好い季節となりました。
いつまでも、布団の中に、いやそこまでいかずとも、居心地のいい部屋の中にいたい。

折しも、在宅勤務の方もそうでない方も、オンとオフの区別が曖昧となってきています。
それに伴い、寝間着~部屋着~外出着のボーダーも不明瞭に。

今後ますます、部屋着として使える、着心地の楽な外出着の需要は増していくことでしょう。

一方、それとはまた少し異なる視点で、部屋着と外出着の垣根を瓦解すべく、少しずつ丁寧に新しい価値観を提案してきているのが、Olde H&Daughter(OH&D)。

すでに極上のカットソーや、かろやかなソックスで人気の高いブランドですが、今季は創作の幅を広げ、布帛の服も始めました。

さすがOH&Dの名を冠すだけあります、これがまた、素晴らしいんです。

まずご紹介しましょう、リネンのロングコート。

ナイトガウンをベースにしたこのコートについては、以前インタビューしたときにデザイナーの藤林さんが仰っていたことがそのまま当てはまります。

そもそもOH&Dのコンセプトが『ラウンジウェア&タウンウェア』で、そこからはみ出ないようにしています。
でもカットソーにはこだわっていなくて、あくまでルームウェアでありながらも、自然に外へも着ていける服というのを前提に。
ガウンだけどコートとしても外で着られるとか、そういう考え方ですね。

あくまで前提としては部屋着。
しかし、そのまま外に着て行ける。

ゆえに、やさしい着心地の部屋着でありながら、どことなく緊張感が漂います。

素材のリネンは、なめらかで、しっとりとした肌触り。
薄手ですが、もっちりとして、心地好い重厚感を備えています。
この生地を、贅沢にもたっぷりと使用しました。

ボタンは首元のみに設けられています。

このボタンを留めたうえに、付属している共生地の帯を締め、きゅっと着るのもよし、

ボタンを外せば肩の力が抜け、リラックスした雰囲気が出ます。

全部外してもいいですね。

ポケットが二重構造になっているため、帯を使わないときはそのまま両端を本体側のポケットに収めておけます。

さて、この着用写真(余談ですが、記事中の写真はブランドさんの画像を横着してそのまま使用しているのではなく、ちゃんと店主自身が撮影したものですよ)でコートの内側にあるこのシャツ、こちらはパジャマを再構築した一枚です。

とろんとしたシルクの生地を使用し、滑るような肌触りを愉しめます。

こちらにも共生地の帯が付属し、

ウェストを絞ることで、ただのパジャマとは異なる色気が生まれます。

なお、どちらもOH&D共通仕様である値札ラベルが、ブランドタグに縫いつけられています。
ご着用前に縫い糸を切って外すのを、お忘れなく。

どちらも、元がナイトガウンやパジャマであったことを忘れてしまうような出来栄えです。

自由な感覚で、思う存分活用してあげてください。

オンラインストアはこちらです→ LINEN CLOTH NITE GOWN/ SILK LOUNGE SHIRT


あれも欲しい これも欲しい もっと欲しい ~ blanc/ living work jacket(men’s)

職人さんの引退により生産中止となってしばらく経った今もなおご希望の声を賜る名作パンツ、blancのwest-point
ブランパンツと愛称で呼ばれるほどに多くのお客さまから愛され、店主も復活の日を強く待ち望む一人です。

この偉大なるパンツと並びうるポテンシャルを秘めた、とてつもなく素晴らしいジャケットが入荷致しました。



男性に人気の高いパンツの存在感ゆえに忘れられがちですが、blancは基本的にレディースブランドです。

このジャケットも、もともとは女性用のモデルとして存在していました

ところが、以前当店で展開したときに女性に好評だったのはもちろんのこと、一方で男性から「いいなー」「欲しいなー」「メンズサイズはないの?」といったお声が相次ぎ、たしかに店主自身も、それは欲しい…!

そこでblancデザイナーの吉田さんに「サイズYOSHIDAを作ってくれませんか」としつこくお願いを重ねた結果、ついに諾と回答をいただけたというわけです。

既存モデルに用いられていたユニフォーム用生地をそのまま使ってメンズサイズにしてもよかったのですが、せっかくの別注ですから、奮発して上等なヘビーウェイトリネンを採用。
清涼にして奥行きのある、いい表情となりました。

デザイン自体はオリジナルモデルを踏襲しています。

不規則に間隔の空いた前立てのボタンを一番上まで留めると、スタンドカラーに。

通常よりぐっと下げた位置に設けられた、フラップつきの胸ポケット。

両脇のパッチポケットとは別に、胴の脇の縫い目に沿ってハンドポケットが内蔵されています。

裏地のない一枚仕立てで、生地の端にはすべてパイピングが施されています。

ボタンはこっくりとした艶のある、水牛の角の削り出しです。

冒頭で触れたブランパンツを除いて、blancの服は一着一着、デザイナーである吉田さんと梅川さんのお二人の手で作られています。
ゆえにこの面倒な構造のジャケットでも、あらゆる箇所に一切の手抜きはなく、とても綺麗な仕上がりとなっています。

気になるサイズは、先述の通り吉田さんをベースにしておりまして、目安として身長170~175cmくらいの、比較的痩せ型の方向けです。

さっそく店主も自分用にオーダーした分を持ち帰り、一度自宅で水を通し硬さをとって着用していますが、実感として、今後どんどん体に馴染んでいくであろうことは疑いありません。

まさに今からが着やすい時期です、春夏の軽快な上着をお探しの方は、是非有力候補としてご検討ください。

オンラインストアはこちらです→ ネイビー/ アイビーグリーン


FACYにて私的プレイリストを公開しました

おなじみのFACYプレイリスト企画。

5回目となるとさすがにお題に苦しみ、twitterにて募集したところ、有難いことに次々とご提案いただけました。

そこで今回はその中から、『春の暖かく晴れた日中に店内で流したいBGM』『一日の終わりにリビングでリラックスして聴きたい曲』とのご要望を採用し、新緑の季節に室内で心地好く聴ける曲をリストアップすることにしました。

お店のプレイリスト|仲町台Euphonica vol.5「新緑とグッド・ミュージック」- FACY MEN

記事中でも触れていますが、twitterのお陰で次回もネタに困らずに済みそうで、助かります。
有難いことです。

それでは、どうぞごゆっくりとお楽しみください!


恋は不思議色 ~ ZDA/ Marahon 2300FSL

スロバキアから陽気な春風が吹いてきました。

奇想天外なカラーリングで人気の2300FSLが、今年も仲町台を騒がせに来ています。



危うい配色のみならず、復刻元があやふやであったり、いろいろと不穏な要素を抱えながら、結果としてそれらが絶妙なバランスを構成し、他に類を見ない独特の力強さを発揮している靴です。

普通のものでは満足できなくなった当店のお客様を魅了して止まないこのモデルに、このたび新たな悪友が加わりました。



見るからに遅そうなランナーのイラストに、

まったくベンチレーションの役目を果たしていない謎鳩目。

それでいて靴自体はとてもきちんと作られており、親指の爪が当たる部分は流麗に補強され、

素材の風合いをそのまま活かしたハニーカラーのアウトソールは、グリップ性以上に弾むような接地感覚が癖になります。

このアウトソールに肉厚な二重構造のEVAミッドソールが合わさることで、快適な履き心地を実現しました。

こうして部分部分を見れば珍妙極まる色遣いではありますが、いざ履いてみると拍子抜けするほどまとまりがよく、うるさくなることなく装いに軽快さをもたらしてくれるのだから、まったく油断なりません。

どちらも男女サイズともにご用意しました。

まずは一度、実際にお試しください。
新鮮な衝撃に、きっと驚かれるはずです。

オンラインストアはこちらです→ アイス×ブルー/ アイス×ライトベージュ×ハニーソール


はしらのきずは おととしの ~ KIMURA/ narrowing cardigan & narrowing long cardigan

全国の熱狂的ファンの皆様、お待たせしました。

KIMURAのこの春夏の新作の第一便が、ようやく到着しました。

このたび届いたのは、narrowing cardiganのシリーズ。

目移し(針にかかっているループを他の針に移すこと)によって編み目を減らし、生地の編み幅を部分的に狭くすることでパーツの形に編み立てる、ニットに用いる技法である「ヘラシ」(narrowing)をシャツの構造にて独自解釈、すなわち裁断、パーツの縫合でなく極力成形によって服を構成する部位を形作る、そんなKIMURA独自の技が光る、同ブランドの誇る名作にして当店の絶対的な定番です。

まずは、ハリの強いタイプライターを用いた新色、無地のネイビーのカーキ(オリーブ)。



何年も展開していて無地のネイビーが新色というのも凄い話ですが、そこはKIMURA。
デザイナーである木村さんの思考は我々の想像の範疇などに収まりません。

しかし、ここに来て発表されたこの2色は、その穏やかな使いやすさゆえに、今までのKIMURAとは一味違う新鮮さすら感じさせます。

使用されているタイプライターは、やわらかな生地使いを得意とするKIMURAではたまにしか出てこない素材ですが、これはこれで伸縮性をもつパイピングが生み出す服の円みを見事に引き立ててくれます。

ジャンル不明の服ながら軸はシャツということなのでしょう、前立ての裾はクラシックなドレスシャツを踏襲し、山型のステッチで折り返しています。

ちなみに、今回からタグの縫い留められ方が変更されました。

以前はタグを四角く縁取るようにミシンで縫われていたところ、角4点を手縫いで留めるという、文字通り手のかかる方式となっています(ちなみに、ブランドとしては今回が初ではなく、もとは5needles/split raglan sleeve20needles/ set-in sleeveには採用されていたつけ方です)。
木村さんのマゾヒスティックな美意識が窺えるところです。

お次は、narrowing cardiganシリーズと言えばのストライプ。

美麗な配色のストライプ柄にうっとりするような肌触り。
昨年から一部モデルに採用されているイタリアTESSITURA MONTI社の生地は、シャツの格を一段階引き上げてくれます。

柄に合わせたイエローのパイピングがまた憎いですね。

そして最後に、こちらは新色でなく新作となります。

narrowing cardiganの基本的なディテールをそのまま引き継ぎ、裾丈を伸ばした、ロングカーディガンの登場です。

このモデルではフィンクスコットンを採用。

なめらかなとろみを持つこの生地を贅沢にふんだんに用いることで、narrowing cardiganの新しい魅力が発見されました。

カーディガンとしてはもちろん、羽織ものとしての要素が強まりましたから、初夏から夏にかけて、コートの代わりとしてさらりと纏ってもみたいものです。

シーズンを重ねるたびに、マンネリに陥るどころか切れ味を増す一方のKIMURA、この春夏も目の肥えたファンの方々を唸らせることは間違いないでしょう。

オンラインストアはこちらです→
narrowing cardigan ネイビー/ カーキ/ イエロー×ブルー ストライプ(MONTI)
narrowing long cardigan ブラック


蘇える金狼 ~ HAVERSACKの復刻ジャケット受注開始のおしらせ

唐突な見出し画像に、いくら最近涼しいと言っても貴様それはないだろうと思われたかも知れません。

しかしこれにはわけがございます。
少々お付き合い願えますでしょうか。

思い返せば2017年の秋、大反響を賜ったジャケットがありました。
2色ともに瞬く間に売り切れ、メーカーから海外輸出用の在庫を譲り受けて補充したもののそれもすぐ完売。

その後も毎年秋になると、あのジャケットは復活しないのか、同じようなものはないのか、と、当時を知るお客様方からご要望をいただいていました。

そこで、先日展示会に出たとき駄目元で相談してみたところ、ひょっとすると生地が若干残っているかも知れないとのこと。

まさかの回答に涎をぬるぬると垂らしながら復活可能かどうか詳細確認をお願いした結果、めでたくも同じものが蘇ることとなりました。

そのジャケットが、こちらです。

迫力ある生地は、極限まで打ち込み密度を高めて織られたツイード。

糸は英国内で紡績されており、じっくり時間をかけて水にくぐらせることで羊毛の本来備えている脂分を閉じ込めています。

この脂分と打ち込み密度により、特別な加工を施さずとも汚れや水をある程度弾く生地が織りあがりました。

いまどきなかなか見ないほど重く、硬く、ごわつく生地ですが、そのぶん耐久性や防寒性は抜群。
タフな相棒として、長く愛用できることは間違いありません。

この重厚な生地と好対照なのが、軽快な構造です。

肩パッド等は省略されたうえ綿素材の裏地は背抜きに留められ、

袖口はボタンのない筒状となっています。

このライトなつくりとHAVERSACKならではの立体的な仕立てが合わさり、驚くほど軽く、心地好い着心地を生み出しています。

さて、これほどまでに魅力的なジャケットではありますが、前述の通り残反を使用するため、生産できる数には限りがあります。

ご紹介したサンプルのカーキ(という名のミックスブラウン)、それと前回ご紹介する間もなく一瞬で巣立ってしまったチャコール。

両色ともに、限定4着ずつのみです。

本日4/12から店頭にて受注を開始し、5/9(日)で締め切りとなります。
もちろん、その前でも規定枚数に届き次第オーダー終了しますので、ご了承ください。

価格は税込で58300円(代金は受注時にいただきます)、納期は9月前後を予定しています。

サイズ展開はS~L。
Mのサンプルが店頭にございますので、サイズ確認の目安にお使いください。

これから暖かくなる時期ではありますが、こんな機会はそうそうありません。

どうぞお見逃しなく!